時間が経ってから出るアレルギー症状もある?「隠れアレルギー」って何?
食物アレルギーの症状は食べてすぐに現れるのでしょうか?
それとも、しばらく経ってから出る場合もあるのでしょうか?
今話題の「隠れアレルギー」とは?
そんな疑問にお答えします。
食物アレルギーには即時型反応と非即時型反応とがある
食物アレルギーの症状は、食べてからすぐ現れる「即時型反応」と、食べてしばらく経ってから出る「非即時型反応」とがあります。
即時型反応
原因となる食べ物を食べて2時間以内にかゆみや蕁麻疹、あるいは下痢や嘔吐などのアレルギー症状が出るものを「即時型反応」といいます。
中でも、呼吸困難や意識障害が出るアナフィラキシーショックを起こした場合は緊急の治療が必要となります。
即時型反応のほとんどが15分以内
2時間以内に現れるものが即時型反応に分類されますが、即時型反応は食べ物を食べて(または接触して)から15分以内に起こることがほとんどなんだそうです。
うちの息子の場合も、食べ物に反応したじんましんやかゆみなどのアレルギー症状は食べて5分くらいで起こります。
早いときはひとかじりした瞬間にのどがイガイガするようで、「このウインナーお口が気持ち悪い」と言って吐き出したり、咳き込んだりします。
一口食べてその場で嘔吐してしまう子もいるようです。
アレルギー症状の出方は人それぞれですので、食べてすぐはなんの症状もなく元気だったのに、1時間後に突然じんましんが出るという即時型反応の子ももちろんいます。
このように即時型反応は食べてからかなり早い段階で起こるため、食べ物が原因であることや、どの食べ物が原因だったかを比較的容易に推測することができます。
非即時型反応
非即時型反応には、食べ物を食べてから6~8時間後に出る遅発型と、1~2日後に出る遅延型反応とがあります。
このように、食べてからすぐには反応が出ずに、症状がかなり遅れて出るタイプのアレルギーのことを最近では「隠れアレルギー」と呼ぶことがあります。
最近話題の「隠れアレルギー」とは?
隠れアレルギーは、アレルギーの原因となる食べ物を食べてから早くても数時間、遅いときには翌日・翌々日に症状が出るため、それがアレルギー症状とさえ気づかない場合があります。
(遅いときは3日後に出たりするらしいです。日頃の食事に気を使っている人でもこれはなかなかアレルギーの反応とは気づけないですよね)
ですので、本当はアレルギーがあるにも関わらず、気付かずにアレルゲンである食物を与え続けてしまって症状が慢性化してしまうということも起こりうるなかなか厄介なアレルギーのパターンです。
「なんとなく体調が悪いと思っていたら、原因は食物アレルギーだった。毎朝好んで食べていたチーズをやめた途端に体調がよくなった」
「隠れアレルギーを見つけて、アレルゲンを除去したら突然便秘や肌荒れが治った」という隠れアレルギー持ちの方が大人でも多いのだそうです。
赤ちゃんや子供が起こす隠れアレルギーの症状の多くはアトピー性皮膚炎や新生児の胃腸管アレルギーと言われています。
隠れアレルギーは通常の血液検査ではわからない
隠れアレルギーのもうひとつ厄介な点は、通常の血液検査では原因となる食べ物を判定することができないということです。
即時型のアレルギー反応の場合は、原因となる食物を推測し、血液検査によって陽性や陰性かを調べることができますが、隠れアレルギーの場合はまず原因となる食物を推測すること自体も難しいですし、通常の血液検査では陰性と出ることがあるため、アレルゲンとして断定されないのです。
そのため、隠れアレルギーの場合は、通常の血液検査ではなく隠れアレルギー用の検査(遅延型食物アレルギー検査)を受けることが必要となります。
この隠れアレルギーの検査についてはまた記事を書いていこうと思います。
こうやってアレルギーのことを調べていると、「アレルギーにも人それぞれ個性があるなあ」といつも思います。
だから、パパ・ママはじっくり観察して、その子のアレルギーのパターンを見極めて、その子に合った治療や対策を見つけていくことが大切なんだなと思います。
私もこれからも息子のアレルギーとじっくり向き合って、本当に息子に合った対策を追求していこうと思います(^^)
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