アレルギー物質,コンタミ,加工食品

実践!子供のアレルギー対策研究室

どこまで避ける?加工食品の「コンタミ」について知っておこう

読了までの目安時間:約 7分

 

アレルギー物質 コンタミ 加工食品

 
食品を製造する過程で、意図せずに起こる「コンタミネーション」。

食物アレルギーの子は、コンタミの可能性のある食品も避けなくちゃいけないのでしょうか?

スポンサードリンク

「コンタミ」ってどういう意味?

 
そもそも「コンタミ」とはどういう意味でしょうか?

 
「コンタミ」は「コンタミネーション」の略語で、「混入」を意味します。

食品を生産する際に、原材料としては使っていないが、アレルゲンとなりうる特定原材料などが意図せず混入することを指します。

どういう状況でコンタミは起きるの?

 
コンタミの定義として、「意図せず混入」とありますが、それは一体どのような状況を指すのでしょうか?

実際にいくつかのパターンを見ていきましょう。

製造ラインを共有することによって起こるコンタミ

 
まず、製造ラインを共有することによって起こるコンタミがあります。

これは、例えば2つの(あるいは複数の)製品を作る際に、共通のベルトコンベアを使用したり、同じ釜を使用したりすることによって起こる混入のパターンです。

最近よくバラエティ番組で、冷凍食品などの工場に潜入して、製造過程をレポートする企画をよく目にしますね(^^)
その中で、こんな場面を観たことがある人も多いのではないでしょうか?

製造効率を上げるために、時間帯をずらして同じベルトコンベアでお好み焼きとホットケーキの両方を作る。
お好み焼きを作った後、もちろんベルトコンベアを丁寧に洗浄してからホットケーキを製造するのですが、お好み焼きに使われている原材料がホットケーキに混入する可能性が確実に0%とは言えません。

「製造ラインを共有することによって起きるコンタミ」とは、このような状況で起こる混入のことを指します。

同じ工場内で製造することによって起こるコンタミ

 
一方、同じベルトコンベアや釜は使っていないけれど、意図せずに混入するというパターンもあります。

ある製造ラインでケーキを作っていたとします。こちらのケーキには小麦が使われています。

一方、隣のラインでは小麦は使わず米粉を使ったケーキを作っています。

例えば、小麦を使ったケーキを作る工程の中で、ミキサーに小麦を入れる際、小麦が空気中を舞って隣の米粉のラインに混入してしまう可能性があります。

大きな工場では、このようなコンタミの可能性は極めて低いかもしれませんが、工房に近い小さな製造所で作られている場合はこのような混入のパターンも考えられます。

コンタミの表示義務は?

 
日本では、コンタミの可能性について表記することは義務づけられていません

しかし、コンタミが想定できる場合、原材料表示の欄外に注意喚起をしてもよいことになっています
消費者庁の規定で、「その生産ラインでどのような原材料を用いた食品を製造しているか消費者に情報提供することが望ましい」とされています。

ただし、日本の表示制度では、「入っているかもしれない」という可能性表示は認められておらず、原材料表示の欄外に「卵、そばを原料にした製品と同じ工程で作られています」「本製品製造工場では卵を含む製品を生産しています」などという表現でコンタミの情報が記載されています。

食物アレルギーの子はコンタミも避けなければいけないの?

 
それでは、食物アレルギーを持っている子は、アレルゲンのコンタミの可能性のある製品についても避けなければならないのでしょうか?

 
重症な食物アレルギーでない限りは、コンタミまで避ける必要はないと言われています

うちの息子の場合は、卵アレルギーがあり、2歳8ヶ月の今も卵は全除去するようにアレルギー科の先生から指導されているのですが、コンタミの可能性があるものに関しては、今のところ一度も症状は出たことありません。

しかし、極微量のアレルゲンに反応するほど重症なアレルギーを持っている場合は、コンタミの可能性がある製品も避ける必要があります

知り合いのお子さんは重度の卵アレルギー(他にも複数のアレルギー持ち)で、お友達の卵入りのクッキーを軽くぺろっと舐めただけで、アナフィラキシー(呼吸困難)を起こしたそうです。
「ここまで重症のアレルギーの場合はアレルゲンから完全に隔離しなければ危険なので、コンタミの可能性がある製品も念のため避けている」と親御さんは言われていました。

コンタミのレベルでアレルギー症状が出ないか心配な場合は、一度アレルギー科の先生に相談されてから食べさせるかどうかを判断されることをおすすめします。

外食先でのコンタミについて

 
今回は、主にスーパーなどで手に入る加工食品に関するコンタミネーションについて書いてきました。
スーパーなどでよく売られている商品のアレルギー表示は食品衛生法に基づいたものですし、十分な品質管理をすることができる食品会社のものはかなり安全性が高いとされています。

しかし、飲食店でのコンタミネーションに関しては、加工食品よりも危険性が高く、実際に事故の報告もあげられていますので、また別の問題ととらえて頂いた方がいいでしょう

飲食店などでのコンタミに関しては、アレルギーっ子の外食についての記事で詳しく書いていきますので、楽しみにしていてください(^^)

 

   

スポンサードリンク

タグ :  

食事 食物アレルギー   コメント:0

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

トラックバックURL: 

実際に使ってみてよかったアレルギー・アトピー対策商品

塩素除去シャワーヘッド アロマセンス

シャワーに取り付けるだけ!息子のアトピーが改善

息子のアトピーを改善してくれた塩素除去シャワーヘッドです。アトピー悪化の原因となる残留塩素を除去し、さらにビタミン補給までしてくれるレモンの香りのシャワーヘッド。これで息子はツルツルお肌を手に入れました(^^)ママの美容にもオススメ。

塩素除去シャワーヘッド アロマセンス


アロマセンス

 

→わが家の「アロマセンス」体験記・詳しい商品レビューはこちら