アレルギーの子供がいる家庭の家造り!新築を建てるときの注意点は?
家の建材に使っている化学物質が原因で起こるシックハウス症候群や化学物質過敏症。
アレルギーっ子のいる家庭では、アレルギーを起こさせない家造りをすることが重要です。
では、新築の家を建てるときにアレルギーっ子のパパママが注意しなければいけないこととは?
アレルギーっ子にはどういう家造りがいいの?
「新しい家ときれいな環境の中でのびのびと子供を育ててあげたい!」
そう考えて、子供が生まれてから新築の家を建てられるご家庭も多いかと思います。
しかし、最近では、家の建材に使った化学物質が原因で起こるシックハウス症候群や化学物質過敏症が問題になっています。
→新築に引っ越した途端アレルギー症状が!?シックハウス症候群とは?
せっかく子供の健やかな成長のために家を建てたのに、その家が原因で子供にアレルギー症状が出てしまっては元も子もありません。
そこで、アレルギーっ子が安心して過ごしていける家造りについて調べてみました。
フローリングの接着剤に注意!無垢木材を使う手も
最近では、畳よりもフローリングの床面積の方が大きい家が多いですね(^^)
これはダニやハウスダストが大敵のアレルギーっ子にとってはとてもいいことです♪
しかし、このフローリングの多くは何枚かの薄い木を接着剤で貼り合わせたものが多いようです。
そのため、この接着剤がアレルギーの原因になることがあるのです。
アレルギーが心配な場合はメーカーから接着剤の成分を聞いて、その成分に対して子供がアレルギーがないか病院で検査してもらうと安心だと思います(できればご家族全員検査すればより安心ですね(^^))
他にも対策としては無垢(一本の原木から板を切り出すため接着剤を使わない)の木材を利用したフローリングにするのもいいでしょう。
ただし、無垢は金額も高いため、家全体のフローリングを無垢木材にするとなるとかなりの出費になると思います。
費用的に無理な場合は、子供部屋や寝室だけに無垢を使うという手もあります。
※無垢が必ずしも100%安全というわけではありません。ひのき等、その木材自体がアレルギーの原因になる場合もありますので、使用する木材に対するアレルギーが心配な場合は主治医の先生に相談されることをおすすめします。
壁の接着剤にも気をつけよう!自然素材の壁なら安心
一般的な住居では壁はクロス張りが多いと思いますが、この壁紙に使う接着剤でアレルギー症状を起こす子も多いそうです。
建築基準法で規制されている化学物質はホルムアルデヒドとクロルピリホスの2種類のため、壁紙を使う以上は化学物質の影響がまったくないとは言い切れません。
アレルギーが心配な場合は、フローリングの場合と同様に、業者さんに接着剤の成分を聞き、アレルギー科の先生に相談されることをおすすめします。
壁紙を使いたくない場合は、自然素材の珪藻(けいそう)土や、しっくい塗りの壁、シラス壁を取り入れることがオススメです。
すべての部屋を自然素材にするのが無理なときは、これもフローリングの場合同様子ども部屋や寝室だけ自然素材の壁にするといいですね。
計画的に換気ができる家に
2003年から、建築基準法で24時間換気システムの設置が義務付けられています。
この換気システムには3種類あり、それぞれに違いがあります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
第二種換気方式…機械で強制的に吸気し、自然の流れで排気する換気方式。カビの原因となる結露が起こりやすい点がデメリット。
第三種換気…自然の流れで吸気し、機械で強制的に排気する換気方式。機密性の低い住宅の場合は、天井裏からの空気の流入が起こるなどの吸気機能の低下が起こり得る。
どの換気システムが家に合っているかを決めるには、その地域の気候の特性を考慮する必要があります。
業者さんとよく相談して、最も適した換気プランを確認しましょう。
結露が起こりにくい間取りにする
結露はアレルゲンとなるカビを発生させる原因となります。
ですので、アレルギーっ子の家庭では、カビを発生させない間取りを意識する必要があります。
一戸建ての場合は、南側に窓を多く取り付け、換気が良好な状態を保つことでカビや結露を発生させることを防ぐことができます。
しかし、マンションの場合は窓を設置できる場所が限定されてしまうため、風通りが悪い場所がどうしても生まれてしまい、結露やカビの発生を完全に防ぐことは難しくなります。
そのため、家を設計する時点で、風通しの良い場所を子ども部屋に設定する必要があります。
以上、アレルギーっ子のいる家庭で家を建てる際の注意点でした。
気をつけなければいけない点がたくさんあり、なかなか大変かと思いますが、今は大手の住宅メーカーでも、健康をサポートすることをコンセプトにした「健康補助住宅」などシックハウス対策やダニ・カビなどのアレルゲンを発生させにくい家づくりが増えてきています。
家は子供が成人するまで最も長く過ごす大切な場所ですので、アレルギーっ子も安心して過ごせる家が建てられるように頑張ってください♪
新築の家でご家族全員気持よく過ごされることを祈っています(^^)
関連記事です
→アレルギーっ子の“床事情”!フローリングそれとも畳?絨毯は敷ける?
2月に新築に引越したのですが 家族で 風邪をひいてしまいました。なかなかぬけず3月には、次男が嘔吐 5月に三男が気管支援で入院 退院後2週間でまた 咳込み 長男は、引越してからずっとあさばんの咳が 治らず私も 鼻炎に主人もここ最近喉の痛みに咳 これは、ハウスダストが関係してるのでしょうか?
こんにちは。
コメントありがとうございます。
新築の家に引っ越しされてからというもの、ご家族全員の体調不良が続かれて大変不安に思われていることでしょう。
まず、風邪や嘔吐に関しましては、アレルギーによる症状かは一概に言えないところかもしれません。ほぼ毎日気圧の変化をチェックしているのですが、今年の春は例年よりも気圧の上がり下がりが激しく、日本全国で不調の方が多かったようです(気圧の変化による体調不良に関する番組も組まれたくらいです)。また、下痢嘔吐症も流行っていたので、次男さんの嘔吐はもしかしたら単にウイルス感染だったかもしれません(もちろん断定はできませんが)。
ただ、気になるのはお引っ越しされてからというもの、気管支炎、咳、鼻炎、喉の痛みがご家族に出ていることです。
お引っ越しされてから突然このような症状がご家族に出られているのならば、新しいお家が症状の原因になっている可能性もあります。
新築ということなので、ハウスダストが影響している可能性は少ない気がします(もちろん何日も掃除していないということでしたらハウスダストが原因の可能性もありますが…)。
もしあるとしたら、シックハウス症候群の方が可能性高いかもしれません。
シックハウスについてはこちらを参考にされてください。
新築に引っ越した途端アレルギー症状が!?シックハウス症候群とは?
ただ単に風邪が重なっていただけかもしれませんが、もし、これからもご家族にこのような症状が続くのであれば、家を建てられたメーカーさんに使用している接着剤などを問い合わせて、病院でアレルギー検査をされることをおすすめします。
また、家だけでなく、引っ越された立地でもアレルギー症状が出ることがあります。
例えば、工場から出る煙に近い場所だったり、近くに花粉症を引き起こす植物が大量にある、焚き火を頻繁にされている家庭が近くにある、などの条件も注意深く見られることをおすすめします。
かとうさんとご家族の症状が収まることを陰ながら祈っています!
また何かありましたら是非サイトを覗かれてくださいね(^^)
アレルギーの人の家づくり、緑風出版社の本を読んでみてください。図書館でも借りられます。
答えがあるような気がします。完全にシックハウスの症状です。シックハウスで免疫力が下がっているように思われます。化学物質過敏症にならないためにも、何か手立てをとらないといけないと思います。