子供のアトピー性皮膚炎、ピークの時期はいつ?
アトピー性皮膚炎の症状の改善には、ある程度長期の治療が必要です。
でも、かゆがってグズる子供を見ているとお母さん・お父さんはこう思わずにはいられないでしょう。
「一体いつになったら症状が落ち着くんだろう?」
「これからまだひどくなることもあるのかな?」
そこで、今回は赤ちゃんと子供のアトピー性皮膚炎のピークの時期がいつなのかについて調べてみました。
アトピー性皮膚炎が一番多い年齢は?
アトピー性皮膚炎は子供の病気の代表的なものです。
しかし、「子供」と一言で言っても、年齢の幅は広いもの。
アトピー性皮膚炎が一番多いのは何歳なんでしょうか?
アトピー性皮膚炎の地区別・年齢別有症率のデータを見てみましょう。
1歳半:13.1%
3歳:15.2%
小1:19%
小6:16.3%
●盛岡
1歳半:9.7%
3歳:20%
小1:5.6%
小6:4.7%
●東京・千葉
1歳半:7.9%
3歳:9.7%
小1:10.7%
小6:9.4%
●岐阜
1歳半:8.6%
3歳:11.3%
小1:10.7%
小6:10.2%
●大阪
1歳半:7.2%
3歳:5.8%
小1:13.6%
小6:13.8%
●広島
1歳半:8.2%
3歳:10.0%
小1:10.7%
小6:10.9%
●高知
1歳半:16.6%
3歳:15.4%
小1:9.2%
小6:6.7%
●福岡
1歳半:11.2%
3歳:20.4%
小1:15.5%
小6:15.2%
データ出典『たまひよ赤ちゃん・子どものアトピー&アレルギー大百科』
不思議なことに、アトピー性皮膚炎の有症率のピークは地域によって実に様々です。
盛岡や高知のように、乳幼児期にアトピー性皮膚炎の有症率のピークを迎え、小学校で落ち着くパターンもあれば、大阪や札幌・旭川のように小学校6年生に入ってピークを迎える地域もあります。
はっきりとした理由はわかりませんが、その地方の気候の特性や教育方針のあり方などもデータに影響しているのではと私は考えています。
赤ちゃんの赤いブツブツの症状はいつまで?
アトピー性皮膚炎の症状は、一般的に生後2~3ヶ月頃から現れると言われています。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の特徴と言えば、赤いブツブツ。
赤い湿疹が顔から始まり、体にも広がっていきます。
ひどくなっていくと、ジクジクして盛り上がってくることもあり、肌全体が赤っぽくなったような印象を受けます。
特にお顔がブツブツで真っ赤になってしまうと、お母さん・お父さんはかわいそうで心配になってしまうことでしょう…。
「いつまでこんな状態が続くんだろう?!」
「大きくなっても真っ赤な顔のままだったらどうしよう…!」
しかし、この赤いブツブツの症状は1歳までがピーク。
1歳をすぎると落ち着いてくる子がほとんどです。
1歳を過ぎると乾燥肌っぽい症状に移行していく
1歳を過ぎると、アトピー性皮膚炎の症状は赤いブツブツから乾燥肌っぽい感じに変わっていきます。
そのため、お顔全体が真っ赤になって心配になってしまう機会も減るでしょう。
もちろん1歳を過ぎても、肌がきれいな時期と調子が悪くてブツブツが出てきてしまう時期の波はありますが、1歳前のように常にお顔が真っ赤な状態というのは減ってくるはずです。
うちの息子の場合は、2~4ヶ月が赤いブツブツのアトピー性皮膚炎のピークでした。
顔全体、特にほっぺたや口まわりの赤いブツブツが目立ちます(と言うか、顔がおっさんすぎる方が気になる…(^_^;))。
この頃の息子は常に顔が湿疹で赤い感じでした。
これよりひどい日もザラにありました。
赤いブツブツはほとんど消えて、肌全体の印象も赤から白に変わりました。
対策を間違えれば長引くことも
このように、顔が真っ赤になってしまう症状は1歳を過ぎたら落ち着いてくる場合がほとんどです。
だからと言って、油断は大敵です。
食物アレルギーがあるにも関わらずちゃんと調べずにアレルゲンを食べさせ続けたり、間違ったスキンケアをしてしまうと、1歳過ぎても症状が長引いてしまうことがあるのです。
ですので、「1歳になれば落ち着くから」と安易に考えずに、お母さん・お父さんはその時その時のお子さんの症状をよく観察して、その子に合った改善法や正しい対策を行ってくださいね(^^)
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