本当に温泉でアトピーは治せるの?アレルギー科の先生に聞いてみた!
「温泉でアトピーが完治した」。
アトピーっ子のお母さん・お父さんならそんな噂を一度は聞いたことがあるかもしれません。
本当に温泉でアトピーは治るのでしょうか?
アトピー性皮膚炎の温泉治療について大学病院の小児アレルギー科の先生に聞いてみました。
温泉にはアトピーにとって良い面も悪い面もある
たしかに、温泉には保湿効果、そして殺菌効果があります。それはアトピーの肌に良い作用を与えてくれます。
しかし、同時に温泉は公衆の場ですので、雑菌が多く、それによってアトピー性皮膚炎が悪化する人もいます。
とくに、ジクジクしたタイプのアトピーは悪化する傾向がありますので、そういう方は温泉による治療はおすすめできません
どういう成分のお湯がアトピーに効くの?
「アトピーに効く」と言われている温泉について調べてみると、実にたくさんの種類の温泉成分があります。
単純温泉、塩化物泉、炭酸水素泉、放射能泉、酸性泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉…。
一体どれが本当にアトピーに効くんでしょうか?
これに関しての先生の答えは、
「温泉も人それぞれ合う合わないがあります。
どの温泉がその子に合っているかは、一度入ってみて様子を見なければ正直わからないところです。
入った後に肌の悪化が見られる場合は、そのお湯はその人の肌には合っていない。どんなに『アトピーに効果がある』と有名な温泉でも入らない方がいいですよ」
というものでした。
それから、熱いすぎる温泉にも注意とのこと。
体が温まりすぎるとかゆみが増すため、温泉に入った後に肌をかきむしってしまい、余計にアトピーが悪化する子も多いそうです。
温泉の治療はあくまで補助的なもの
「温泉がアトピーに良くないとは言わないが、温泉による治療はあくまで補助的なものとして捉えてほしい」と先生は言われていました。
「温泉はリラックスの効果もありますし、お子さんが楽しんで入られるのであれば、治療方法のひとつとして取り入れてもいいでしょう。
しかし、語弊を恐れずに言えば、温泉で入った程度で治るのはかなり程度の軽いアトピーで、特に特殊な治療をしなくても治るレベルではないのか、と私は思っています。
『あれも試したこれも試した、でも治らない』というレベルのアトピー性皮膚炎の人が温泉で一発で治ったという話は聞いたことがありません」
やはり、アトピー性皮膚炎の治療は医師にきちんと診てもらうこと、適切に薬を取り入れること、家での徹底したスキンケアが基本ということですね(^^)
それをやった上で、子供のアトピーに合う温泉があれば、補助的な治療として取り入れられるといいですね。
わが家もお盆に温泉がある宿泊施設に旅行に行くのですが、色々検討した結果、今回は息子を温泉に入れないことを選択しました。
現段階で息子のアトピーに抜本的な改善が必要な場合は、もしかしたら試しに入れたかもしれませんが、肌の状態もかなり改善してきていて、ステロイドも減らしていって大丈夫とお医者さんに言われているので、今回は結果がどちらに転ぶかわからない温泉はやめておこうと夫と二人で判断しました。
お盆で温泉地に行かれる方も多いかと思います。
お子さんを温泉に入れられる場合は、アトピーの様子をよ~く観察しながら入れられてみてくださいね(^^)
関連記事
→アトピー対策にも美容にもいい癒される塩素除去シャワーヘッドを見つけた!
→ビタミンCはアトピーにいいの?ビタミンCの塩素除去シャワーでアトピー対策
→アトピー対策!塩素除去シャワーヘッド3つの香りのカートリッジを比較してみた
→お風呂に入ると痒がる!アトピーの子のお風呂何分が理想?入浴後の薬は?
→お風呂の水でアトピーが軽くなるってほんと?塩素除去シャワーの効果は
→アトピーの子にいい石鹸は?!息子の肌をツルツルにしてくれた純石鹸
→その症状、入浴のしかたで変わるかも!アトピーっ子のお風呂洗い方のコツ
→石鹸で洗わなければアトピーが治るってほんと?!わが家の実践記
子どもがいつも痒がって皮膚科にも行っても治らないのですが今温泉♨に行き始めたんだけど、中々良くなりません、改善方法分かれば教えて下さい。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
お子様が痒がっているのを見るのは辛いですよね。
お気持ち本当にわかります。
治療で温泉に行かれているのですね。お子様の治療を頑張られていてすごいと思います。
温泉による治療は記事でも書いています通り、プラスの面とマイナスの面があります。
また、ごく軽度のアトピーでない限りは短期の温泉治療で治ってしまうということはなかなかないようです。
皮膚科に行かれているとのことですが、一度アレルギー科が入っている小児科に行かれるのもいいかもしれません。
子供のアレルギーに関して専門の医師であれば、お子さんの生活や食べ物、環境など多角面から治療を考え指導してもらえると思います。