食物アレルギー,祖父母,理解

実践!子供のアレルギー対策研究室

周囲の無理解が辛い…、祖父母にアレルギーをどう説明すればいい?

読了までの目安時間:約 9分

 

食物アレルギー 祖父母 理解

 
おじいちゃんおばあちゃんが勝手にお菓子を与えようとする…

除去食に対して批判される…

 
アレルギーっ子のママ・パパの悩みのひとつ、「周囲の無理解」についてまとめてみました。

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アレルギーっ子の親の悩み、「周囲の無理解」

 
食物アレルギーの子供を持つ親御さんの悩みは数えきれません。

除去食を作る大変さ、いつ出るかわからない蕁麻疹にドキドキしたり、外食に行くにもアレルゲンを細かくチェックして出かけなければ行けません。

そして、多くの食物アレルギーっ子のママ・パパが抱える悩みがこれです。

 
アレルギーに対する周囲の無理解

 
特に、祖父母やひいおじいちゃんひいおばあちゃんのアレルギーへの無理解に悩んでいるという親御さんは少なくありません。

アレルギーがあるのにお菓子を与えたがるおじいちゃんおばあちゃん

 
おじいちゃんおばあちゃんが子供にお菓子を与えたがって困る…

 
この問題に頭を抱えている親御さんは多いのでは?

子供が食べられるものならもらっても嬉しいけれど、原材料表示を見たら思いっきりアレルゲンが使われているお菓子だったりして冷や汗をかいた、という話をよく耳にします。

 
もちろん、おじいちゃんおばあちゃんには悪気はないのかもしれません。

昔は甘いものが贅沢品だったため、孫が甘いものを美味しそうに食べる姿を見るのが嬉しいという気持ちからお菓子をあげてしまうおじいちゃんおばあちゃんも多いのかもしれません。

「昔は…」「食べさせて慣らす」「蕁麻疹ぐらい大丈夫」という言葉

 
また、祖父母やひいおじいちゃんひいおばあちゃんの理解のない言葉に傷ついたという親御さんも多いようです。

 
「昔はアレルギーなんて気にせずに食べさせていたけどね」

「食べさせて慣れさせればアレルギーは治る!」

「蕁麻疹ぐらい大丈夫。ほっておけば自然に治るよ」

「食べさせないと栄養が足りなくなる」

 
幸い、私や夫の両親はアレルギーに対する理解を持っていてくれたため、両親からこのような言葉を言われたことはなかったのですが、ひいおじいちゃんひいおばあちゃんの世代の人からは色々言われたもんです(^_^;)

上の言葉の他にも、意外と辛いのが「かわいそう」という言葉。

わざと食べさせてないわけじゃないのに、「かわいそう」と言われるのは親としては本当に辛いんですよね。

でも、これはなにも悪気があって言っている言葉ではないということが最近になってわかりました。

戦中戦後を経験したひいおじいちゃんひいおばあちゃんの世代は「色んなものが食べられることが幸せ」という価値観の中で育っているため、食べられないものがあるということに対してひときわ「かわいそう」と感じるんだなと思うようになり、あまり気にせず流すようになりました。

でも、「かわいそう」という言葉は子供自身も聞いていますので、子供には
「大きくなってアレルギーが治れば、ちゃおずちゃんも食べられるようになるからね」というフォローは忘れないようにしています(^^)

食物アレルギー、まわりにどう説明すればいい?!

 
除去食を実践しているママ・パパは、親戚の集まりなどにも子供用に除去食のお弁当を持ち込まなければいけなかったり、と周囲に気を使う場面も多いと思います。

それでは、祖父母やまわりの人たちにアレルギーのことをどのようにして理解してもらえばいいのでしょうか?

お医者さんの言葉を借りれば納得してくれることも

 
おじいちゃんやおばあちゃんが、子供にアレルギーのある食べ物を食べさせようとしたときに、「この子はアレルギーがあるから食べさせないでください」と言ってしまえばやはり角が立ってしまうもの。

こういうときは、病院の先生の「言葉を借りる」のが一番(^^)

「この前病院で調べたら、卵アレルギーがあるから卵は絶対に食べないようにって先生に言われたんですよー」という風に、あくまで病院の先生の指導のもとに食べさせてないということを強調して伝えれば、おじいちゃんおばあちゃんも案外すんなりと理解を示してくれることもあるようです。

食事以外の役割をお願いする


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おじいちゃんやおばあちゃんが食べ物をあげたくなるのは、やっぱり孫を喜ばせたいという気持ちが強いから。
孫かわいさ故なんです。

ここは、食べ物のことは子供のアレルギーのことを把握しているママ・パパに任せてもらって、おじいちゃんおばあちゃんには別の役割をお願いするのもひとつの手です。

例えば一緒に遊園地や動物園に行ったり、近所の公園で遊んでもらったりする役割をしてもらうようにママ・パパの方でうまくリードしていくと、お菓子を与えたりする機会も減るかもしれません。

理解してもらった後は知識の共有することが最終的な理想型

 
「アレルギーがあるので、食べられないものがある」ということを理解してもらったら、次は知識を共有してもらいましょう。

 
とは言え、これはなかなか難しいことなので、できることから少しずつでいいと思います(^^)

まず、おじいちゃんおばあちゃんに何を食べさせてはいけないか具体的に伝えましょう。

ただ単に「卵を食べさせてはいけない」「小麦は与えないで」とだけ伝えても、アレルギーのことに詳しい人でない限り何を与えてはいけないのかはピンと来ないものです。

できれば、アレルゲンとなる食物が含まれる食品の一覧を渡しておきましょう。
そして、食べさせていいのかどうか判断に迷った場合は、必ずママ・パパに確認してもらうように念を押しておきましょう。

そのとき、夫の両親に伝えるときは旦那さんが、妻の両親に伝えるときは奥さんが伝える方がやはりスムーズかと思います。

 
先ほども述べたように、うちの場合は幸いなことに、どちらの両親も息子のアレルギーに対してすぐに理解を示してくれました。

夫のお母さんは、親戚の集まりに、卵と大豆を完璧に除去した栄養たっぷりのお弁当を息子に作ってくれました。
うちの母も息子が食べられる商品を(時々間違えながらも(^_^;))たくさん見つけてくれます。

味方についてもらえば、祖父母の存在というのはアレルギーっ子の親にとって大きな支えとなります。

最初は批判されることもあるかもしれませんが、除去食などのアレルギー対策はお子さんのアレルギーを改善させるためにしていることなので、ママ・パパは自信を持ってまわりの人たちにアレルギーのことを理解してもらうように伝えていってくださいね(^^)

 

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アレルギーっ子の生活 食物アレルギー   コメント:4

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コメントは4件です

  1. hiyoko より:

    はじめまして。いつもためになる記事をありがとうございます^^

    うちの子も卵アレルギーがあるのですが、うちの祖父・祖母も遊びに行くと必ずお菓子(卵入りのやつ・・・)をあげようとして困っています・・・^^;
    いつもアレルギーのことを伝えてもあまり真剣に聞いてもらえないのですが、「お医者さんの言葉」をお借りして今度伝えてみようと思います。
    周囲の理解を得るのはなかなか大変ですが、親として子供を守るために頑張っていこうと思います^^

    • ぴのこ より:

      はじめまして。コメントありがとうございます!!
      おじいちゃんおばあちゃんがアレルギーっ子にお菓子をあげちゃう問題、やっぱり多いですよね(^_^;)おじいちゃんおばあちゃんとしては悪気はないのかもしれませんが、親としてはドキドキですよね!
      「お医者様の言葉」はおじいちゃんおばあちゃん世代にはなかなか効果的ですよ!「病院の先生がそう言ってるなら…」と意外とすんなり納得してくれます(^^)
      少しずつわかってもらえるといいですね!

  2. たね より:

    初めまして。とてもタイムリーな話題なのでコメントしました。
    私は息子(10ヶ月)の母です。
    私の実家に主人と一緒に住んでいるのですが、昨日洗濯物を干す5分程 子供用サークル?の中にいる息子を見ていて欲しいと私の祖母に頼みました。
    戻ってみると離乳食のおやきと間違えて祖母が卵焼きを息子に食べさせていました。
    ひとくち飲み込んだ息子は卵アレルギークラス2。検査結果が出た段階で『食べさせてはいけない。触れるのもダメ』だと伝えていました。
    しばらくすると全身蕁麻疹が出始め、近所の小児科に連れていきましたが、そこで嘔吐 ぐったりして救急車で大きな病院へ搬送されました。
    幸い翌日には退院できましたが、祖母いわく『忘れていた』そうです。
    私の不注意が招いた事故なのは重々理解しておりますが、忘れていた。たいしたことなくて良かった。と平気で言える祖母が理解できません。どのように伝えれば理解して貰えるのか、感情が先に出てしまいそうでうまく説明が出来ない状態です。

    • ぴのこ より:

      初めまして。コメントありがとうございます!
      大変でしたね!
      でも、無事退院されて本当によかったです!
      お子さんが症状が出ているときの様子ですが、書かれている内容からは呼吸状態や意識状態がどうだったかまではわかりませんが、小児科の判断で救急車を要請されているところを見ると、アナフィラキシーの状態だったのでは?と推測いたします。
      さぞかし心配されたことでしょう!
      同じアレルギーっ子の親として心中お察しします。

      さておばあさまのことですが、最近では給食の現場や外食産業でのアレルギーの事故がよく報道されていますが、食物アレルギーの誤食の現場の第一位は、実は「家の中」なんだそうです。
      私たちの親の世代はアレルギーに対してある程度の見識がありますが、その上の世代になると理解してもらうが非常に難しいですよね…。
      昔はアレルギーについて今のように多くが解明されていなかったため、アレルギーによる死亡は原因不明の突然死として片付けられていたケースも多くあります。
      そのような背景もあって、今の世代とおばあさまの世代ではアレルギーの危険に対する意識は非常にギャップがあるでしょう。
      もし、別居されているならば、「おばあちゃんの家にいる間は見張っておく」でいいのですが、たねさんの場合同居されているので、やはりおばあさまにも息子さんのアレルギーに対してしっかりとした意識を持って頂きたいところですよね。
      説明するときに自分の言葉で伝えてしまうと角がたちやすいですし、もしおばあさまに「孫がちょっと神経質になりすぎているだけだろう」という感じを受けてもらったら困るので、おすすめなのはアレルギーの危険について書かれた資料を実際に見せながら、「これ、お医者さんが家族全員に説明しといてくださいって渡したの」と言って(ここは嘘も方便でw)理解してもらうことです。
      この世代の方に「お医者様が言った」は結構聞きますw
      しかし、人の意識を変えるのはなかなか難しいと私自身息子のアレルギーを通して色んな人を見て思いましたので、もし説明しても理解してもらえてないなあ~と感じるときは、おばあさまが息子さんに食べ物を与える機会を奪うしかないかもしれません(なんかこう書くと乱暴な表現になってしまういますが(^_^;))。
      「おばあちゃんはもう何も食べさせないで!!」と言ったりすると、おばあさまも傷つかれるかもしれないので、「病院の先生から今後の治療のために食物日誌をつけなさいって言われたんだー(またまた嘘も方便ですw)。だから、息子が食べるものは私が全部把握しとかなきゃいけないから、食べさせるのは私がいるときにしてね」などの言い方で伝えるのもいいかもしれません。
      なんだか長々とすみません。
      あまり良いアドバイスができなくてすみません!
      同じアレルギーっ子の親として、影ながら応援しています!
      よかったらまたサイトに遊びに来てくださいね!

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