卵殻カルシウムって何?卵のまぎらわしいアレルギー表示
「卵が入ってるように見えないけど、実際には入ってる食べ物」って意外とあるんですよね。
それと同じように、アレルギー表示の中に「卵」と記載されているけど、卵アレルギーの人が食べても問題のない商品もあるようです。
「タマゴ表示があるのに大丈夫?それってってどういうことなの?・・・」
卵の加工品のアレルギー表示についての記事でも書きましたが、卵のアレルギー表示の見方は他の食品に比べて比較的わかりやすいものです(詳しくはこちらの記事)。
しかし、ひとつだけ非常にまぎらわしいものがあります。
今回は、そのまぎらわしい表示について、私が実際に息子の卵全除去生活を送る中で遭遇した"実体験"を書いてみたいと思います(^^)
麦茶に卵が入ってるって本当??
私は日々の食料品のほとんどを生協の宅配で注文しています。
息子用のお茶がちょうどなくなる頃だったので、生協のカタログでお茶のページをチェックしていました。
「夏はやっぱり麦茶でしょ♪」
と、その週載っていた麦茶を注文しました。
他の商品に関しては、しつこい程にアレルギー成分をチェックしてから購入するのですが、麦茶に関しては「卵が入っている」という頭がまったくなかったので、特に成分表は見ませんでした。
「麦茶のアレルギー成分=麦だけ」
という固定概念が頭の中にあったんですね・・・。
ところが、商品が届いてびっくり!「この商品のアレルギー物質」の欄にはっきりと「卵」と記載されてるじゃないですか!
「え?麦茶に・・・卵?・・なんで?」
原材料のところをよく見てみると「卵殻カルシウム」と書いてありました。
「卵殻カルシウム?何それ?どっちにしろ卵が含まれてるなら息子には飲ませられない!}
そう思って、その麦茶はすぐに母にあげてしまいました。
「卵殻カルシウム」は卵アレルギーでも摂取できる・・・
しかし、後にアレルギーの本の中で「『卵殻カルシウム』は卵アレルギーでも摂取可能」という言葉を発見。
でも、アレルギー表示欄にははっきりと「卵」と書いてあったし、これって一体どういうことなんでしょう?
卵殻カルシウムとは
この「卵殻カルシウム」についてちょっと調べてみました。
卵の殻から作られたカルシウムのこと。
離乳食期の赤ちゃんのお菓子にも結構入ってたりしますね。
この「卵殻カルシウム」は、またの名を「卵殻焼成カルシウム」や「卵殻未焼成カルシウム」と表記されている場合もあります。
表記法が作られた時点では、
「卵殻焼成カルシウム」は抗原性が非常に低いとされ「卵」の表示の義務なし
一方、
「卵殻未焼成カルシウム」は「卵」の表示の義務あり
と規定されていました。
しかし、その後「卵殻未焼成カルシウム」も卵アレルギーの方が摂取しても症状が出ないことが証明されたため、「卵殻カルシウムは卵アレルギーでも基本的に除去する必要がない」ということになったようです。
ただ、法律自体が改正されたわけではないので、アレルギー表示欄には「卵」と表記されたままというのが現状のようですね。
このことは、日本アレルギー学会の「卵殻カルシウム」に関するページにも記載されていますので、気になった方はそちらもご参考ください(^^)
まとめ
ということで、結局、『「卵殻カルシウム」は卵アレルギーがある人でも食べても大丈夫』という結論なのですが、「卵」という言葉があるだけで正直私の場合ビビってしまいます(∀`*ゞ)エヘヘ
ですので、子供が強い卵アレルギーを持っていて、「『卵殻カルシウム』を食べさせるのは不安」という方は一度かかりつけの先生に相談してみると安心かもしれませんね♪
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