卵の原材料表示・見方のコツ【添加物、代替表記、特定加工食品編】

原材料表示を見るのは大変!!
でも、コツさえ覚えてしまえば卵の原材料表示ってそんなに難しくはありません(^^)
原材料表示をチェックする日々の始まり
息子に強い卵アレルギーがあるとわかったのは、息子が1歳3ヶ月のことでした。
アレルギー検査の数値の高さと今までの誤食でのアレルギー反応から判断して、下された結果は、
卵完全除去。。。 ○| ̄|_
そのときに先生から言われた言葉、今でも忘れません。
加工食品の中には一見卵が入っていないように見えても入っているものがありますからね。
注意してチェックしてください」
結構ガーンΣ(|||▽||| )ときました。
いや、今考えると当たり前のことなんですよ。
卵を全除去するんだから、原材料をチェックしなければいけないのは当然のことなんです。
でも、それまでの人生で原材料表示のことなんて深く考えずに生きてきた私にとっては途方もない大仕事に思えたんです。
もちろんこれまでも離乳食を作る中で、原材料表示はチェックしていました。
でも、離乳食に使う加工食品の数って結構しれてるものです・・・。
息子ももう1歳3ヶ月、離乳食もほぼ完了して、どんどん大人と同じものを食べるようになっていました。
「これから大人と同じものを食べていくんだから、加工品をまるっきり避けるのはまず無理だ」
私は一瞬途方もない気持ちになりましたが、すぐに腹を決めました( ^・ェ・^)/
アレルギーに関する本を読んで原材料表示の見方を勉強したり、実際にスーパーの食料品売場に行って原材料表示を見る練習をしました。
そんな特訓(?)の中で私はふとあることに気づきました。
あれ?もしかして卵って他の食品に比べて原材料表示を見るのが簡単じゃない?
・・・。
そうなんです!実は卵って原材料表示がそんなにややこしくないんです。
いくつかのコツを覚えてしまえば、実にシンプル。
大分前置きが長くなってしまいましたが、今回は私が卵の原材料表示をチェックする日々の中で見つけた“コツ”について書いていこうと思います。
卵成分を含む添加物は数が少ない
加工食品には様々な食品添加物が使われています。
この食品添加物にもアレルゲンとなる成分は使用されています。
卵ももちろんそうです。
ですので、原材料表示を見る際は、卵本体が使われていないかどうか以外に、卵成分を含んだ食品添加物が使われていないかどうかもチェックする必要があります。
本当は子供の口に入るものはすべてママの手作りにして、添加物は摂取させないというのが理想かもしれません。
しかし、それは現代社会では到底無理ではないでしょうか。
食品添加物は今やありとあらゆる食品に含まれていますし、働くママが増えた現代社会では加工食品を一切使わずにすべてをママの手作りで…というのは困難なことでしょう。(少なくとも私には無理です(。>0<。)www)
アレルギーっ子のママも上手に加工食品を取り入れて、いい意味で「手抜き」することも大切だと私は思っています。
さて、この加工品に含まれる添加物ですが、素人にはチンプンカンプンの名前がたくさんあります。
例えば↑上の画像(クリックで大きく表示されます)の「卵たん白」のように明らかに「卵」という文字が入っていればわかりやすいかもしれませんが、食品添加物の中には
「え?これ本当に食べれるものなの?化学薬品とかじゃないよね?」
と思っちゃうような名前のものまであって、どの添加物になんのアレルゲンが含まれているのか最初はすごく混乱しちゃいますよね^^;
しかし、そんなあなたにここで朗報です!!(笑)
実は卵の食品添加物を把握するのってそんなに難しくないんです。
消費者庁の「特定原材料等由来の食品添加物についての表示例(※pdfファイルが開きますのでご注意ください)」の表を見てみてください。
牛肉や大豆の食品添加物の数・・・、
すっごく多いですよね; ̄ロ ̄)
実はうちの息子は以前は大豆アレルギーもあったので(今はほぼ完治しました)、この表を初めて見たときはボー然としましたw
それに比べて卵の食品添加物は、
この3つだけ。
(他に「卵殻未焼成カルシウム」と「卵殻焼成カルシウム」というものがありますが、これは卵自体の成分は含まれておらず、卵アレルギーでも摂取して問題ないとされています。詳しくはこちらの記事をご覧ください→卵殻カルシウムって何?卵のまぎらわしいアレルギー表示)
しかも、実は、卵由来の「レシチン」「乳化剤」には私は未だ出くわしたことはありません(大豆由来のものはよく見かけますが)。
「リゾチーム」に関しては薬に使われているのは見たことありますが、食品に使われているのは見たことありません。
とは言え、どれも実際に使われている添加物ですので、原材料表示はしっかりチェック必要がありますヽ(*^^*)ノ
「代替表記」と「特定加工食品」って何?
さて、原材料表示を見るする際に、食品添加物以外にも注意しなければならないことがもうひとつあります。
それは「代替表記」と「特定加工食品」という代替表記の方法です。
「代替表記」と「特定加工食品」は限られた表示スペースに効率的に原材料表示を行うための表記法です。
表記方法等が異なるけれど、アレルギー物質と同一であることが理解できる表記
アレルギー物質名を表記しなくてもアレルギー物質が含まれていることが明白なもの
のことです。
これだけではちょっとわかりにくいですよね(;´▽`A``
では、実際に消費者庁が発表している「代替表記」と「特定加工食品」を示した表(※pdfファイルが開きますのでご注意ください)を見てみましょう。(12ページです)
卵の「代替表記」には、
- たまご
- 鶏卵
- あひる卵
- うずら卵
- タマゴ
- 玉子
- エッグ
が定められています。
つまり「卵」という書き方はしていないけれど、「たまご」や「エッグ」など「卵」と同一であるということが一般的に理解できる範囲のものが「卵」の代替表記として認められているのです。
一方、卵の「特定加工食品」の方はというと、
- マヨネーズ
- オムレツ
- 目玉焼
- かに玉
- 親子丼
- オムライス
が定められています。
これは「卵」(あるいは「代替表記」に定められた「たまご」や「エッグ」など)とわざわざ表記しなくても、卵が使われているということが明らかにわかるものが選ばれています。
この「代替表記」と「特定加工食品」に関しても、卵はそんなに理解が難しいものはありません。
代替表記が30個弱ある乳製品や、特定加工食品に「醤油、味噌、豆腐、油揚げ、厚揚げ、豆乳、納豆」など見落としに少し注意が必要な大豆に比べれば、卵が使われていることが容易に想像できるものばかりかと思います。
ただこの中でちょっとだけ注意が必要なのが「マヨネーズ」です。
「マヨネーズ」の表記には気をつけて!
「特定加工食品」には「マヨネーズ、オムレツ、目玉焼、かに玉、親子丼、オムライス」の表記が認められていますが、実際にこの表記を見かける機会は稀です。
なので、原材料表示を見るのに慣れてくると、原材料表示の中の「卵」という文字ばかりに気を取られがち。
オムレツ、目玉焼、かに玉、親子丼、オムライスに関しては料理そのものを見れば卵が含まれていることが明らかにわかるので、見落とすことはまあないでしょう。
しかし、マヨネーズは見えないところに使われている可能性があるので見落としてしまう可能性があります。
スーパーなどに並んでいる商品では「マヨネーズ」という表記は見かけたことがありませんが、例えば、「道の駅」などに売ってある手作りパンなんかには「卵」とは書かずに「マヨネーズ」と表記してあることがあります。
以前に、私の知人が、
「卵が使われてないパンが売ってあったから、ちゃおずに買ってきたよー」
と、道の駅からパンを買ってきてくれたのですが、原材料表示にはがっつり「マヨネーズ」と書かれてたということがありました(あ、でも息子のためにわざわざパンを買ってきてくれたことは本当に嬉しかったですよ(=v=)♪)。
なので、「特定加工食品」の中でもマヨネーズの表記の見落としだけはちょっと注意してくださいね。
まとめ
以上、卵の原材料表示の見方について書いてきましたが、ポイントは5つです。
- 卵成分を含む食品添加物は「レシチン」「乳化剤」「リゾチーム」の3つ
- 「卵殻カルシウム」は卵アレルギーでも摂取可
- 卵の原材料表示は「たまご、鶏卵、あひる卵、うずら卵、タマゴ、玉子、エッグ」の「代替表記」が認められている
- 卵の「特定加工食品」には「マヨネーズ、オムレツ、目玉焼、かに玉、親子丼、オムライス」がある
- 「特定加工食品」の中の「マヨネーズ」は見落とし注意
最初の内は原材料表示を見るのに時間がかかったり、間違えて買ってしまったりということも多いかもしれません。しかし、ポイントをおさえれば、卵の原材料表示の見方はそんなに難しいものではありません。
上に挙げた5つのポイントを把握して上手に加工食品を取り入れてみてください。
お互い上手な「手抜き」をして除去食頑張りましょう(o^∇^o)ノ
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★卵の原材料表示の特徴は?(「卵は特定原材料7品目」編)
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