家庭でできるダニ退治!チリダニ・ヒョウヒダニの駆除方法を教えて
ダニを退治するにはどうしたらいいの?
アレルギーの原因となる、チリダニ・ヒョウヒダニの特徴や駆除方法について詳しく解説します。
アレルギーを誘発するダニとは?
家の中には様々な種類のダニが生息していますが、主にハウスダストアレルギーや喘息の原因となると言われているのは、ヒョウヒダニ(チリダニ)という種類のダニです。
このヒョウヒダニは実際に人を刺すなど人体に直接的な影響はありません。
しかし、このダニの死骸や糞の残骸などを吸い込んだ際に気管支に炎症が起こり、これによってぜんそくやアトピー性皮膚炎を含むアレルギー反応を起こす人が多いのです。
また、体が小さく、肉眼ではほとんど見ることができませんので気が付きにくいのも特徴です。
また、人を刺すツメダニは、ヒョウヒダニ(チリダニ)を捕食するダニですので、ヒョウヒダニが増えることによって人体に影響を与えるダニが増える原因ともなっています。
うちの息子もダニアレルギーを持っており、特にヤケヒョウヒダニの数値は、現在、息子のアレルギの中でも一番高い数値のアレルゲンとなっています。
ダニアレルギーは進行すると喘息に移行してしまう可能性が高いため、しっかりとした対策が必要となっています。
殺すだけではダメ!
チリダニはその死骸や糞が影響を与えるので、アレルギーという観点からみると殺すだけでは対策できません。
チリダニは、殺すだけではなく、存在そのものをなくさない限りアレルゲンを除去することはできないと考えてよいでしょう。
取り除くのが非常に難しいアレルゲンのひとつとも言われています。
ダニが発生する原因は?
ダニは湿気のある暖かい所を好みます。
また、人のフケやアカや埃、カビや空気中の水分などを餌としているため、日本のほとんどの家の中に生息していることがわかっています。
人間が快適に過ごせる環境が好きななので、人のいるところにはダニも必ずいると考えてよいでしょう。
主な繁殖期は湿気の多い梅雨時期ですが、それ以外の季節でも繁殖していきます。
寿命は2~3ヶ月と長くはありませんが、繁殖力が高く、メスは1日に1~2個の卵を産みます。また、1日に5回程度の糞をしますので、ほうっておくと家の中にアレルゲン物質がどんどん溜まっていきます。
つまり、人が生活をしている限り、掃除や駆除をしてダニそのものの存在をなくさない限りは発生し続けるということになります。
特に湿気やフケなどがたまりやすい寝具や、カーペットなどの中で生息することが多くなっています。
効果的なヒョウヒダニの駆除方法
ヒョウヒダニは熱に弱いため、天日干しや布団乾燥機などを使用することで殺傷することが可能です。
しかし、殺しただけでは死骸や糞(アレルゲン物質)が残りますので、これらをできるだけなくさなければいけません。
ダニアレルギー(ハウスダストアレルギー)のアレルゲン物質を取り除くには、吸引力の高い掃除機で吸い込んでしまうのが一番効果的です。
家の中をとにかくきれいに清潔に保つことによって、ダニそのものはもちろんのこと、アカやフケなどの餌も少なくなりますので、大量発生や繁殖を抑えることが可能です。
毎日の掃除機かけはもちろんですが、ふとんやベッド、カーペットなどダニが多く生息している場所は特に念入りに掃除機をかけることがアレルギーやぜんそくの発作を抑える方法となります。
→ダニ・ハウスダストアレルギーにおすすめの掃除機の選び方はこちら
ダニは、ものにしがみつく力がものすごく強いため、布団やカーペットなどに掃除機を掛ける場合は、ゆっくりかけなければ吸い込むことができません。
1畳につき1分程度時間をかけるぐらいの速度で数回往復するようにしてください。
ちなみに共働き家庭でなかなか掃除機をかける暇がないという方は、「ルンバ」等のお掃除ロボットの購入を検討しても良いと思います。
うちでも使っていますが、ルンバが掃除をしている間に他の作業をすることができますし、ルンバをかけるために部屋を整頓する習慣がつき、床にものを置かなくなりました(^^)
多少の出費にはなりますが、"効率"を考えるとこういった物に頼るのもひとつの手ですね。
布団に簡単に掃除機をかける方法
布団やカーペットなどにも定期的に掃除機をかけたいけど、掃除機が布団自体を吸い込んでしまい、なかなかスムーズに掃除ができないため、面倒臭くてあまり掃除してないという方も多いのではないでしょうか?
最近はレイコップなど布団の掃除に適した家電も多くでていますので、これらを使用することで楽に布団の掃除をすることが可能ですが、それほど安価なものではないので、購入をためらっているという方も多いでしょう。
そんな方に簡単で効果的に布団の掃除機かけができる方法をお教えします。
その方法は、
掃除機のヘッド部分にストッキングをかぶせる。
たったこれだけです。
ストッキングをかぶせることで掃除機が生地を吸い込むこと無くスムーズにかけることができます。
ストッキングは伝線したものでもOK。掃除している時にストッキングがずれないように、ヘッドの首の部分でしっかりと結んであげるとかけやすいですよ^^
布団専用の掃除ローラーやレイコップなどをお持ちでない方は是非お試しください。
レイコップはやっぱり凄い!
ちなみにレイコップはシーツをした上からかけてもOKです。
ダニや埃を叩きだして吸い込むといった機能の他、UV光線で生きているダニを殺す機能もありますので、ダニアレルギーのクラスが高いお子さんをお持ちのご家庭であればやはり検討されるとよいかと思います。
うちの息子もダニアレルギーを持っており、以前からしっかりと布団に掃除機をかけて対処していましたが、なかなか改善せず、ヤケヒョウヒダニのクラスが"6"となったことがきっかけで、レイコップを購入しました。
最初は半信半疑でしたが、レイコップをかけるようになってからは実際に夜寝る時の咳が激減し、その効果の高さに驚きました。
1平方メートルあたりのダニの数が100匹を下回るようになればほとんどアレルギーの発作はでなくなるそうですので、改善に向かうように、今後もしっかりと環境改善に励んでいきたいと思います^^
ダニを発生させないようにするには?【予防法】
ダニをこれ以上発生させないようにするには、とにかくダニが住みにくい環境を作ることが重要です。ダニが住みにくい環境とは、湿気が少なく、ダニの餌となるゴミや埃がない清潔な環境です。
以下、ダニの発生を予防するためにできることを箇条書きにしてみました。
- 布団やカーペットは定期的に天日干しする(または乾燥機)
- 定期的に布団やカーペットにゆっくりと掃除機をかける
- 押入れやタンスにしまいっぱなしの服は着る前に洗濯&天日干しする
- 空気清浄機を使う
- 部屋を整頓し、清潔に保つ。く
- 毎日掃除機をかける。く
- 布団・ベッドにも掃除機をかける(できれば週1、少なくとも月1で)
- 布団やシーツは定期的に丸洗いをする
- カーテンを定期的に洗う
- そば殻や綿ではなく、パイプ枕にする
- ジュウタンやカーペットを使わない
- ぬいぐるみや人形なども定期的に丸洗いする
- 吊り下げ式の電球を使わない
- 部屋の湿度を50%以下に保つ
- 定期的に通気をし、部屋に湿気をためない
- 押し入れを開放する
- 料理や洗い物をする時はかならず換気扇をまわす
- 部屋に洗濯物を干さない
- 家具と壁の間を空けるく
- 室内に観葉植物を置かない
- 朝起きてすぐに布団を押入れにしまわない
これらを意識的に行うことでダニの発生はかなり抑えることが可能です。
おわりに
ダニアレルギーは環境改善によって症状が抑えられることが様々な調査によって判明しています。
ダニ・ハウスダストアレルギーのお子さんを小児ぜんそくに移行させないためにも、上記で紹介した方法で、チリダニ・ヒョウヒダニをしっかり駆除して環境改善に努めていきましょう(^^)
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