夏にワセリンやプロペトは使わない方がいい?夏の保湿の正解は?
夏にワセリンやプロペト系の保湿剤を使うと、アトピーの症状がかえって悪化するという噂は本当?
子供のアレルギーに関する講座で大学病院の先生にお話を聞く機会がありましたので、まとめてみました。
夏にワセリンやプロペトが不向きってほんと?
アトピーっ子の保湿剤として代表的なワセリン。
ワセリンにも色々あって、プロペト・白色ワセリン・サンホワイトなどがあります。
アトピーっ子の肌の乾燥を防いでくれるのに欠かせないこれらの保湿剤。
しかし、これらの保湿剤が夏に不向きな場合があるのです。
アトピーっ子を持つお父さん・お母さんはもしかしたら噂で聞いたことがあるかもしれませんね。
もしくは、実際に夏にこれらの保湿剤を使ってお子さんのアトピーの状態が悪化したという方もいらっしゃるかもしれません。
なぜワセリンやプロペトは夏に向かない場合があるの?
まず、ワセリンやプロペトなどの役割をおさらいしましょう。
これらの保湿剤には、皮膚の表面をコーディングして、肌の水分が蒸発させないようにする効果があります。
例えて言うならば、サランラップのような役割ですね(^^)
アトピー性皮膚炎とは、端的に言えば「極端な乾燥肌」のことを言います。
ですので、サランラップの役割をしてくれる保湿剤によって肌をカバーすることが非常に重要なのです。
しかし、アレルギー講座でお話を聞いた小児科の先生いわく、夏場にワセリン系の保湿剤を使うと、保湿剤の膜の中に汗が閉じ込められてしまって、アトピーの炎症がひどくなってしまうことがあるということでした。
たしかに、うちの息子も朝プロペトをしっかり塗った箇所にたくさん汗かいてしまって、赤く炎症を起こしたり、あせもができたりしたことがあります。
また、保湿剤を塗ることによって、肌の体温が上がります(これもサランラップの役割と同じですね)。
その熱によってかゆみが増し、掻きむしってしまう子もいるようです。
ただし、これは全員が全員そうではないとのこと。
ワセリンなどの保湿剤を夏場に使うことによって症状が悪化するかどうかは、人によって違うそうです。
ですので、夏場にワセリンなどの保湿剤を使うことは必ずしも悪いとは限らないというわけです(^^)
夏でもワセリンなどの保湿剤を塗っていた方が調子がいいアトピーっ子ももちろんいますので、お子さんの様子を見ながら使うかどうか判断されたらいいと思います。
症状がひどくなる場合は別の保湿剤を
実際に夏場にワセリン系の保湿剤を塗ってみて、アトピーの著しい悪化が見られる場合は使用をやめて、暑い時期だけ別の保湿方法を使えないかかかりつけのお医者さんに相談されることをおすすめします。
私の場合は暑くなってきたら、肌のサランラップ機能を果たしてくれるプロペトは極力最小限にして、肌の保湿を保持してくれるビーソフテンローションだけを塗るようにしています。
サラッとしたローションなので、化粧水のような感覚で使うことができます。
ただし、夏場は毎日そうしているわけではなく、
「今日は暑いし、幼稚園でボール遊びをするって先生が言ってたからきっと汗かくぞ~」と思う日はプロペトはほとんど塗らない、「今日は雨だし風も結構涼しいからお部屋遊び中心で汗はかきそうにないな」という日は体全体にプロペトを塗る
など、日によって使い分けることにしています。
「暑い時期はワセリンは絶対にだめ!!」と決めつけるのでなく、その日その日のお子さんの肌を見て使い分けるのが一番いいかと思います。
これからどんどん暑くなって、子供たちは汗もたくさんかきます。
それぞれに合った夏の保湿方法を見つけて乗り切りましょうね(^^)
関連記事
→アトピーの都市伝説?「ステロイドを塗って日光に当たってはいけない」?
コメントフォーム