一体どのくらい塗ればいいの?!ステロイドや保湿剤の具体的な使用量
意外と知らないステロイドや保湿剤の具体的な使用量についてまとめてみました。
「適量」「たっぷりと」ってどれくらい!?
病院の先生に
「炎症の部分にステロイドを適量塗ってあげてください」
「保湿剤はたっぷりと塗ってください」
などのアドバイスをもらって帰ってきたものの、いざ子供の体に薬を塗ろうとしたときに
「適量って一体どのくらいよ!?」
「たっぷりって具体的にどれくらいの量を指すの!?」
と疑問に感じたことがあるアトピーっ子のお母さん・お父さんも多いのではないでしょうか?
だって、「適量」ってそれぞれの感覚で違いますし、「たっぷり」も人それぞれで違いますもんね(^_^;)
今回は、ステロイド剤と保湿剤(ワセリン・プロペトetc)の具体的な正しい使用量について、アレルギーの講座で小児科の先生にお話を聞く機会がありましたのでご紹介します。
外用薬の具体的な使用量が書かれた資料は案外と少ないので、どうぞ参考にされてみてください(^^)
大人の手を使って使用量の目安を知る
まず、大人の手を使って使用量の目安を知る方法について書いていきます。
チューブの塗り薬を大人の人差し指の第一関節までウニュッと出します。
これはgにするとおおよそ0.5g。
この量を大人の両手のひらが覆うくらいの患部に使用します。
ちょうど小学生の子の肩と背中上部を覆うくらいですかね(^^)
これが、アトピー性皮膚炎の塗り薬の適切な量と言われているそうです。
ステロイド剤でも保湿剤でも、この量塗っても大丈夫とのことでした。
ティッシュでわかる使用量の目安
上記の方法では「なんかピンと来ない!」という方はこちらの方法がおすすめ。
まず、お子さんの肌に塗り薬を塗って、その上にティッシュペーパーを乗せます。
ティッシュが貼り付けば適量塗れている、はらりと落ちるなら使用量が足りない、とのこと。
さすがに毎回ティッシュを使うのは勿体無いので、2~3度試してみて、お母さん・お父さんが適量の感覚を掴まれるといいですよ(^^)
ステロイドも保湿剤も思っている以上にベタベタ塗っていい
上記2つの方法で実際にアトピーの外用薬を塗ってみたらわかると思うのですが、ステロイドも保湿剤も適量って思っている以上に結構な量なんです。
お子さんの肌を手のひらで触ると「ペッタ・ペッタ」となるくらいに塗ってください。
(イメージとしては、ド○ホルンリンクルなどのCMなんかで化粧水や美容液をつけた後の肌が手のひらに吸い付いているシーンを観るかと思いますが、ちょうどあんな感じです(^^))
お顔なんか結構ペカペカした感じになるから、うちのおじいちゃんなんて塗り薬を塗った直後の息子を見て、「わーー!こりゃ汗びっしょりかいとるばい!!ばあちゃん、クーラーを入れて!」と言ったくらいです(^^)
ステロイド剤を中途半端な量でチマチマ使うことは、アトピー性皮膚炎の治療を長引かせることになります。
きちんと適量を知って、お子さんのアトピーを快方に向かわせましょう(^^)
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