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実践!子供のアレルギー対策研究室

夜中や朝方に咳・鼻水が酷くなる4つの理由|対策・改善方法はこれだ!

読了までの目安時間:約 16分

 

夜 咳 発作 

ダニ・ハウスダストアレルギーの子供の悩みのひとつに、寝ている際の酷い咳や鼻水が挙げられます。

発作がひどくなると、寝れなくなったり小児喘息へ移行していく可能性もあるため、注意が必要です。

これらが起こる原因とその対策について解説したいと思います。

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どうして鼻水が出るの?

鼻水は、外からのウイルスや異物を体内へ入らないようにするための体の防衛反応です。

体に害のある物質が入り込もうとするのを未然に防ぐ、または追い出すといった役割を果たしています。風邪や花粉症の際にズルズルと鼻水がでてしまうのはこのためです。

特に、小さな子供は鼻の機能がまだ未熟なため、よく鼻水を出しますね^^;

子供の鼻水には、風邪やウイルスによるものと、アレルギー性のものとに分かれることが多いです。

主に、


・黄色や黄緑色っぽい色付きのドロドロとした鼻水の場合はウイルス性によるもの
・無色透明のさらさらの鼻水の場合はアレルギー性のもの

である場合が多くなっています。

 
ウイルスによって鼻の内部で炎症を起こすと出るのが、黄色のドロっとした鼻水。

「子供なんだから鼻水が出て当たり前」

なんて、これを放置しておくと、蓄膿症(副鼻腔炎)などの症状に発展し、治癒が遅くなる場合がありますので、こういった色付きの鼻水が何日も続くようであれば、お医者さんに受診されることをおすすめします。

  
一方、"サラサラとした透明の鼻水"の場合、花粉やハウスダスト、空気中のチリや煙、ペットの毛などを吸い込んだ際に、体が異物に対して反応したことが原因で出ることが多くなっています。

アレルギー性の鼻水の場合は、その原因を特定し、できるだけアレルギー物質を吸わせない(マスクをつける、掃除をする、煙から遠ざける)などの対処が必要となってきます。

咳 夜中 アレルギー

うちの子の場合、ハウスダストアレルギーの数値が非常に高く、透明の鼻水がでることは割りと日常茶飯事です^^;

例えば、おばあちゃんの家の仏壇の線香の煙を吸っただけでも咳や鼻水がでることが多いですし、リサイクルショップや古着を扱っているお店に行くと、やはりおなじようにたら~っとサラサラの鼻水が出ることがあります。

ハウスダストアレルギーの場合、できるだけ発作を起こさせないことが小児ぜんそくへ移行させないための最善策となりますので、自分の子供がよく"透明の鼻水"を出すといった場合には、一度アレルギーの専門医へみせておくと良いでしょう。

 

咳が出るのはどうして?

咳も鼻水と同様、その多くが体内から異物を吐き出すための防衛手段として使われています。風邪の時に咳が出るのは、ウイルスを体から追い出し、体を治す為に必要な作業だということですね。

また、鼻水によって咳が出る場合もあります。

例えば、前述のウイルス性の鼻水を外に出さずに飲み込んでしまうと、のどに流れた細菌(鼻水)を追い出すために咳が出るといったことも起こります。

いずれにしても、子供の体にとって害のあるものを外に出そうとする働きですので、体の中で何らかの防御反応が起こっている状態だというサインとしてしっかり認識する必要があります。

 

夜中に咳が出る理由は?4つの原因について

アレルギーっ子やぜんそく持ちのお子さんをお持ちのママ・パパにとって悩みのタネとなっているのが、夜間の咳や発作。

昼間はそんなに酷くなかったのに、なぜか夜~明け方にかけて、酷い発作を繰り返す・・・。
こんな経験ありませんか?

 
アレルギー体質の人が夜間に咳が出やすいというのは、もはや当事者にとっては"当たり前"のことだという方もおられると思いますが、では、なぜ夜間に咳が出やすくなってしまうのでしょうか?

これにはいくつかの理由があるようです。

夜間~朝方にかけて気管支が狭くなるため

お医者さんの話によれば、

 
夜中から朝方にかけては気管支が狭くなりやすいため、咳が出やすいと考えられています。

とのことです。

通常、鼻や口からすった空気は、気管支の中の気道を通り肺に送られます。
この時、気管支が狭くなることで呼吸がしづらくなり、咳が出てしまうのだそうです。

ぜんそくの人の気管支は、この部分が普段から炎症によって気道が狭くなっているため、なおのこと夜間に発作が起こることが多くなっています。

夜中の咳が慢性化している場合は、気管支炎になっている可能性がありますので、注意が必要ですね。

のどに鼻水が流れることで咳がでる

仰向けに寝ると、鼻水がのどを通り、これを体が異物として認識することで咳がでるということもあるようです。

また、寝ている際に口を開けて寝ている場合、口の中やのどが乾燥し、これによって咳き込んでしまうということもあるのだそうです。

仰向け寝が好きな子供さんやいつも口を開けて寝ているというお子さんは注意が必要ですね。

布団の中のハウスダストが原因

布団の中に存在するアレルギー物質(ほこりや、ダニの死骸、糞など)を吸い込むことでアレルギー反応を起こし発作が起こりやすくなることも原因のひとつと考えられています。

ダニは、湿気が多く温かい場所を好むため、家の中でも布団の中が一番沢山生息しています。

人間は、寝ている時にかなりの量の汗をかきますし、ダニの餌となるフケやアカが落ちやすいということもあり、特別な対処をしていない場合、ここには大量のダニが生息している可能性が非常に高いです。

当然、アレルゲンとなる糞や死骸も沢山存在しますので、ダニアレルギーの子供は高確率で発作を起こしてしまうのです。

うちは普段から定期的に布団にレイコップを使って対処しているということもあり、最近は夜間の咳は少なくなっていますが、たまに祖父・祖母の家などに泊まりに行くと夜中に咳き込むことがあります。

これはまさに布団の中にあるアレルゲンを吸い込んだことが原因だと推測されます。
(最近は、事前にお布団のお手入れをお願いするので夜間の発作はなくなりました^^;)

主にアレルギーの原因とされているチリダニ・ヒョウヒダニの特徴や駆除方法はこちら↓

→家庭でできるダニ退治!チリダニ・ヒョウヒダニの駆除方法を教えて

マスト細胞の"体内時計"が原因だった!?

ここまで夜に咳が出る3つの原因・理由について解説しましたが、実はいずれに関しても現状、夜間の発作の原因の特定には至っておらず、あくまでこれらが理由ではないかと推測されている段階でした。

しかし、2013年9月に山梨大学の研究結果によって、「マスト細胞」(肥満細胞)の反応が原因であることが発表され、大きな話題となりました。

 

今回の研究で、花粉症やぜんそくを引き起こす中心的な免疫細胞であるマスト細胞が、自分自身の“時計”を持っていることを見出し、このマスト細胞の時計が花粉症などのアレルギー疾患に果たす役割を明らかにしようと試みました。その結果、マスト細胞は、花粉などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)に自身が反応する強さをこの時計を使って時間によって調節していること、このためアレルギー疾患では時間帯によって症状の強さが変化すること、を突き止めました。

山梨大学HPより引用

 
マスト細胞は昼よりも夜中~朝方にかけて活発に活動することで、この時間の発作が多いのではないか?

という研究発表です。

この研究によって、将来的には夜間のアレルギー反応や喘息の発作を制御する薬の開発が可能になるとのこと。

咳き込んで辛そうなわが子の姿を見ると、一日も早い薬の開発が望まれますね・・・。

 

夜間の咳をなくすにはどうすればいいの?

以上、夜に咳や鼻水が出る4つの原因についてお話しました。
では、これらを事前に予防し、改善する方法はないのでしょうか?

以下に、夜間の咳や発作を防ぐ方法をまとめてみました。

横向きに寝る

上向き(仰向け)に寝るとのどに鼻水やタンが流れこんでしまいますので、これを防ぐためには横向きに寝かせると良いでしょう。

横向きにすることで気道が狭くなるのを防ぎますので、子供のいびき対策としても効果的です(^^)

マスクをして寝る

就寝時にマスクをつけることでハウスダストを吸わせないようにするのもひとつの手です。

紙おむつやナプキンなどを販売する会社「ユニ・チャーム」の研究によれば、就寝時にマスクをすることで喘息の発作が5割も削減することができたことがわかったそうです。

子どもの就寝時マスク装着によって、喘息の悪化を5割低減!(ユニ・チャーム)

最近はのどに潤いを与える保湿タイプのマスクも売っていますので、こういったものを使用すると乾燥による咳こみも予防することができるでしょう。

ただしマスクによって呼吸がしづらくなってしまっては逆効果となりますので、必ずお子さんの様子を見ながら使用するようにしてください。

※小さいお子さんの場合、窒息の恐れもありますので特に注意してくださいね。

こまめなお布団のお手入れを

普段からレイコップ掃除機を使い、布団の中に存在するダニやダニの死骸、糞などをしっかりとなくしておくことが大切です。

うちの子も、以前は夜中に酷い咳をすることが多かったのですが、レイコップを使用するようになってからはこういった症状は鳴りを潜めるようになりました。

また、ダニアレルギーのお子さんが外泊をする際は、夜中に症状が出ないように、必ず予めお布団のお手入れなどをお願いしておくことが発作を抑える手段のひとつだといえます。

→ダニアレルギーの子供は外泊できる?どんなことに注意すればいい?

空気清浄機をつけて寝る

空気中のチリやほこり、花粉などを吸い込み空気をきれいにしてくれる空気清浄機をつけて寝るのもお勧めです。

最近は中国からのPM2.5黄砂などが飛んでいることも多く、パパが仕事から帰宅する際に家庭に花粉やこれらの有害物質を意図せず室内に持ち込んでしまうというケースも多いようです。

痰を取ってあげる

大人と違って自分で上手に痰を吐き出せない小さな子供は、痰を吐き出そうとして咳き込むことがあります。
ですので、大人が手伝って痰が出してあげるとすっきりしてスーッと寝付くことが結構多いです。

ここでおすすめの痰の出し方を紹介します。


①背中を下から上にたたいてあげる

子供が痰を吐き出そうと咳き込んだタイミングで背中を下から上にトン・トン・トン・トン・トンッ、とたたいてあげます。

これで詰まっていた痰がポロッと取れることがあります。

もちろん子供が痛がるような強さで叩いてはいけませんが、ある程度の力の強さは必要です。

このとき背中をたたいてあげる手を少し丸めるといいです(ちょうどパソコンのマウスを持つときのような感じです)。

②アロマを炊く

息子が1歳の頃は、今よりも夜間の鼻づまりや痰がひどく、かわいそうなくらい咳き込んでいたことがありました。

そこで、同じくアレルギーっ子を持つママ友に何かいい改善法がないかと聞いてみたところ、
「ユーカリのアロマは鼻水や鼻づまりにいい」
「ユーカリのアロマを焚いたら痰を吐き出してくれた」

という答えが返ってきました。

「エー?アロマってそんなに効果あるのー?」と正直半信半疑だったのですが、何もしないよりはいいだろうとある夜アロマを焚いてみました。

するとびっくりの結果が…

アロマを焚いて10分後くらいに息子が咳き込んで起きたのですが、いとも簡単に痰をペッ吐き出したんです。

それからというもの、痰吐き出せなくて咳き込む夜はアロマを焚いてあげることにしました。
私がいつも使っているのはランプベルジェのユーカリオイルです。


ランプベルジェ製アロマランプ オイル【フランス版】ユーカリ
 
上記に書いた背中トントンと組み合わせるとなかなかの効果を発揮します。

アロマはあまり長時間焚き続け過ぎると、逆にむせてしまうこともありますので、お子さんがきつそうな時間だけに絞って使ってあげることをおすすめします。

 

おわりに

小児喘息の子供のほとんどがダニに対してアレルギー反応を起こすことがわかっています。
実に、子供や赤ちゃんのぜんそくの原因の90%以上がこういったアレルゲン物質を吸い込んだことがきっかけとなっているのです。

つまり、ダニ・ハウスダストアレルギーのお子さんには、普段からダニ・ハウスダストに対する対処を行うことが将来的に喘息になるのを防ぐ最も効果的な方法であるといえるでしょう。

ぜんそくは、発作を起こせば起こすほど症状が重症化していきます。

しかし逆に、ぜんそくになってしまったとしても発作が起こらなければ、通常の生活に支障をきたすことなく生活を行うことも可能です。

他の記事でも何度も書いていますが、とにかくダニアレルギーには、「環境整備」が一番!

我が子をつらい慢性的な気管支炎にさせないためにも、普段からダニ・ハウスダストを減らすよう、環境整備に気をつかっていきたいですね(^^)

 

   

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