除去食などのアレルギー対策も原因のひとつ!?再び増加の「くる病」
過去の病気と言われていた「くる病」が再び増えているようです。
そして、くる病の原因のひとつは食物アレルギーが増えたことと関係していると言われています。
気になるアレルギーとくる病の関係と予防策をまとめてみました。
「くる病」が再び増えた原因のひとつは食物アレルギー?
最近ニュースなどで取り上げられてちょっと気になっている病気があります。
それは「くる病」と呼ばれる病気。
今日は『アサイチ』でも取り上げられていましたね。
くる病はビタミンDの不足によって、子供の脚が極端なO脚に(または逆にX脚に)変形してしまう病気です。
くる病をニュースで観て、うちの夫が
「ちゃおず(息子)の脚ってちょっとこんな感じじゃない?いまだに赤ちゃんのように脚がM字気味だよね?」
と言ってきて少し気になって調べてみました。
1歳~2歳の子の場合は、立たせた状態(あるいは寝かせた状態)で足を伸ばしてかかととかかとをつけます。
そのとき、両足のひざの隙間が大体3cm以上開いていたら、くる病の可能性があるとのこと。
息子の脚をチェックしてみたところ、隙間はほとんどなく、息子の場合は歩き出しが1歳7ヶ月とかなり遅かったため、脚がまっすぐになる時期も遅く、曲がっているような印象を受けただけのようでした。
くる病は30年ほど前は日本でもよく見られた病気なんだそうですが、食糧事情が改善されてからはほとんど見られなくなっていた病気です。
そのくる病が今再び増えているとのこと。
その理由として挙げられるのが、
母乳育児は赤ちゃんにとって良いことでメリットがたくさんあるが、ビタミンDに関してはミルクに比べ非常に少ない。
・子供が日光に当たる機会が少なくなった
今は「日光に当てること、紫外線にさらすことは赤ちゃんにとって良くない」と言われる時代。
しかし、日光に当たる機会が極端に少ないため皮膚でビタミンDが作れないことがくる病の原因になっている場合がある。
これは地域によっては放射能の問題などもありますから、色々と難しい課題ですよね…。
そして、もうひとつ、ビタミンDの不足の理由として挙げられているのが、
アレルギーの子が増えたこと
なんだそうです。
食物アレルギーがあるため除去食をしたり、アレルギーを心配して離乳食の開始を遅くすることでビタミンDが不足し、くる病の子供が増えたのではないかと言われています。
(ちなみに離乳食の時期を遅らせることはアレルギーの予防にはならず、むしろアレルギーを誘発する可能性もあると言われています→長い間母乳をあげすぎると子供のアレルギーを引き起こすってほんと?!)
う~ん、これはアレルギーっ子の親としては気になるところです…。
もちろん、食物アレルギーの対策として適切な除去食を行うことは良いことですが、ビタミンD不足には気をつけないとこわいですね。
というわけで、予防策としてビタミンDを豊富に含む食べ物をリストアップしました。
くる病予防!ビタミンDを豊富に含む食べ物
ここでは、ビタミンDを豊富に含み、かつ子供の食事に取り入れやすい食材にしぼって書き出してみました。
・しらす干し
・いわし
・鮭
・ひらめ
・まぐろ(トロ)
・太刀魚
・カレイ
○乾物
・きくらげ
・煮干し
・干ししいたけ
鮭やひらめ、まぐろなど離乳食期から取り入れやすい魚も結構ありますね。
乾物はアレルギーっ子にとってとても良い食材ですので、積極的に取り入れてビタミンDを補いたいですね。
→食事で改善!アレルギー・アトピーっ子に良い食事、悪い食事
この他にもビタミンDが豊富に含まれていて身近な食材と言えば、卵があります。
複数のアレルギーがある場合は?
くる病の予防や治療には、上記のような食材を積極的に取り入れることが大切ですが、食物のアレルギーが複数あってどうしても上手に取り入れられない場合もありますよね(これに加えて食べ物の好き嫌いがあったりするとますます難しいですよね…)。
特に卵は子供の食物アレルギーで一番多いアレルゲンですしね。
複数のアレルギーがある場合は、病院でビタミンDの薬を処方してもらえるようです。
アレルギーがあって栄養の偏りが心配な場合は、やはり医師や栄養士にきちんと相談することが大切ということですね!
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