卵アレルギーのよくある質問集まとめ【Q&A】
卵アレルギーについてよくある疑問・質問についてQ&A形式でまとめてみました(^^)
インフルエンザワクチンには極微量の卵成分が含まれていますが、軽度の卵アレルギーの場合は接種可能です。
ただし軽度の卵アレルギーの場合でも、接種前に必ず医師に「卵アレルギーがある」ということを申告しましょう。
卵の特異的IgEがスコア5-6以上、アナフィラキシーを起こしたことがある、など重度の卵アレルギーの場合は接種を避けるか皮内テストを受けて接種するかどうか判断します。
卵アレルギーのインフルエンザワクチン接種に関する詳しい記事はこちらをご覧ください↓
インフルエンザ以外でワクチンに卵が関係しているものに、麻疹・風疹(MR)混合ワクチンとおたふく風邪ワクチンがあります。
麻疹・風疹混合ワクチンとおたふく風邪ワクチンに含まれる成分は、卵白や卵黄よりも「鶏肉」に近いものであるため、卵アレルギーでもインフルエンザほどの注意は必要ないとされています。
ただし、アナフィラキシーを起こすほどの重度の卵アレルギーの場合や鶏肉にもアレルギー反応が出る場合、または卵に限らず強いアレルギー体質を持っている場合は接種前に医師に相談する必要があります。
卵アレルギーのインフルエンザワクチン接種に関する詳しい記事はこちら↓
→卵アレルギーと予防接種の関連性とは?【インフルエンザワクチン編】
卵アレルギーの麻しん・風しん(MR)ワクチン接種に関する詳しい記事はこちら↓
→卵アレルギーと予防接種(麻疹・風疹(MR)編)
卵アレルギーのおたふく風邪ワクチン接種に関する詳しい記事はこちら↓
→卵アレルギーと予防接種【おたふく風邪(ムンプス)編】
一般的に、卵黄よりも卵白の方がアレルギーの原因となることが多いです。
卵黄に比べて、卵白にはアレルゲンとなる蛋白質が多く含まれています。
特にオボムコイドというタンパク質は最もアレルゲン活性が強く、加熱しても強いアレルゲンを保ったままです。
離乳食で初めて卵を食べさせるときに、固ゆでの卵黄から始めるのもその理由からです。
卵黄と卵白のアレルゲンの強さについての記事はこちらをご覧ください↓
鶏卵アレルギーがあるからといって、必ずしも魚卵(いくら、たらこ、数の子など)やうずらの卵にもアレルギー反応が出るとは限りません。
ただし魚卵もアレルギーの原因になる食品として上位に入るものですので、摂取には慎重さが必要です。
うずらの卵に含まれる成分は、鶏卵に比べてアレルギーを引き起こしにくいと言われていますが、鶏卵アレルギーの約半数がうずらの卵にもアレルギー反応が出るという事実もあります。
魚卵もうずらの卵も初めて摂取するときは、病院でアレルギー検査を受けた上で摂取するかどうか判断した方が無難といえるでしょう。
強い卵アレルギーの場合は卵を完全除去しなければいけません。
しかし、卵アレルギーの子供全員が、卵及び卵を含む製品を一切食べられないというわけではありません。
卵アレルギーの疑いがある場合は、まず病院でアレルギー検査を受けましょう。
検査によって出た数値、医師の問診、場合によっては負荷テストを受けて、卵製品の中で食べられるものと食べられないものが決まります。
卵製品のアレルギーを引き起こす強さを段階別にまとめた記事です↓
市販のお菓子でも卵を含んでないものはたくさんあります。
一昔前の資料などを読むと、「残念ながら卵アレルギーの子は市販のお菓子はほとんど食べられません」とよく書いてありますが、今はアレルギーに対応したお菓子がたくさん発売されています。
昔はママが手作りするしかなかったケーキやビスケットやプリンもスーパーや通販で手に入るようになりました。
基本的に、卵アレルギーでもチキンは食べても問題ないとされています。
ただし、卵は鶏から産まれてくるので、もし、アナフィラキシーショックを起こすほどの重度のアレルギーがある場合は、まずは医師に相談してみたほうがよいでしょう。
卵アレルギーの鶏肉摂取についての記事はこちらをご覧ください↓
卵は加熱によってアレルギー症状を起こしにくくなる食品だからです。
これは卵のみならず、他のたんぱく質を含む多くの食品にも言えることです。
加熱をすると、アレルギーの原因となるたんぱく質の構造が壊れ、アレルゲンとしての力が弱くなるのです。
加熱によるアレルギーの強さの変化についての記事はこちらをご覧ください↓
→卵黄と卵白、加熱の有りなしでもアレルギーの強さは変わる
除去するかどうかはかかりつけの医師の判断によって決めましょう。
子供の卵アレルギーが強ければ、ママも卵を除去する必要がある場合もあります。
しかし、逆に卵アレルギーの子のママが授乳中に卵を食べても、子供にはまったく影響が出ないケースも多くあります。
ママが極端な食事制限をすることは母乳の栄養にとってもよくありませんので、勝手な自己判断で除去することはやめて、必ず主治医の指示にしたがいましょう。
「卵殻カルシウム」は卵アレルギーでも摂取が可能とされている成分です。
「卵殻カルシウム」とは、卵の殻を元に作成されたカルシウムのことで、アレルギー症状を引き起こす可能性は極めて低いとされています。
「妊娠中に卵を食べ過ぎたことで卵アレルギーになる」というのは今のところ報告されていないようです。
逆にママが妊娠中に卵を完全除去しても、子供のアレルギーを予防するのは難しいと言われています。
勝手な自己判断をせずにストレスのないバランスのとれた食事をすることが一番大切です。
妊娠中のママの食事と子供の卵アレルギーの関連についての記事はこちらをご覧ください↓
→妊娠中のママが卵を食べ過ぎると子供が卵アレルギーになるって本当?
「リゾチーム塩酸塩」という成分が含まれた薬は、卵アレルギーの人には使用禁忌となっています。
病院などで出される処方薬で代表的なものは「ノイチーム」「アクディーム」「レフトーゼ」などがあります。
初めて病院を受診するときは、「子供に卵アレルギーがある」ことを必ず申告しましょう。
また、病院で出される薬以外にも、ドラッグストアや薬局で買える市販薬にも「リゾチーム塩酸塩」が含まれているものはたくさんあります。
購入前に必ず薬剤師さんに相談しましょう。
卵アレルギーと薬についての記事はこちらをご覧ください↓
卵以外のタンパク質を含む食品で栄養を補えば、タンパク質が極端に不足するということはありません。
卵が食べられなくても、大豆製品、肉、お魚などで十分なたんぱく質を摂取することができます。
お子さんが食べられるものを上手に取り入れて、バランスのよい食事を心がけましょう♪
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