卵アレルギーと予防接種【おたふく風邪(ムンプス)編】
おたふく風邪の予防注射ワクチンには卵の成分が使われている?
卵アレルギーでも問題なく打てるの??
お医者さんに聞いてみました(^^)
おたふく風邪のワクチンには卵が使われている?
子供の頃にかかりやすい病気のひとつとして有名な「おたふく風邪(ムンプス)」。
ご存知の通り、おたふく風邪の予防接種は任意です。
私が子供の頃は、「自然にかかればいい病気」と考えられ、予防接種をする人の方が少数派だったように記憶しています(地域によっても考え方は多少違いそうですが)。
私も子供の頃、おたふく風邪にかかってほっぺたが大きく腫れ上がった記憶が朧げながらあります。
たしかにおたふく風邪の症状自体は軽いものですが、髄膜炎、難聴、膵炎といった重い合併症を起こす可能性もあります。最近ではそのような事実が広く知られたため、任意でも子供に接種させるママ・パパの方が多くなったようですね。
私も息子が1歳8ヶ月のときに、ちょうど必須の予防接種が途切れたタイミングでおたふく風邪の接種を考えました。
任意ですので、平均5,000円~7,000円程度の費用がかかりますが、「そろそろ保育園の一時保育とかに預けることを考えようかな」と思っていた頃だったので、実費を払ってでも接種させようと決めました。
そんな中、おたふく風邪の予防接種を受けさせるべきかどうかについてネットで調べていたら、気になる文章がチラホラと目に入ってきました。
「卵アレルギーでもおたふく風邪の予防接種は受けられますか?」
「おたふく風邪風邪のワクチンには卵の成分が含まれていますが…」
などなど…。
どうやら、おたふく風邪のワクチンもまた麻疹風疹やインフルエンザと同様、卵アレルギーに関連がある模様。
私はおたふく風邪の予防接種を予約する前に、かかりつけの小児科の先生に確認をすることにしました。
「卵が使われているかどうか」先生も意外と知らなかった
私が「おたふく風邪の予防接種は卵アレルギーの子でも問題なく接種できるかどうか」について尋ねたのは近所のかかりつけの小児科医・H先生。
アレルギー科を専門にされているわけではありませんが、アレルギーに関して広い知識を持った先生です(^^)
アレルギーに関して詳しいH先生が知らないくらいだから、やっぱり卵は使われていないのかなー?と考えながら家に帰ったのを覚えています。
おたふく風邪ワクチンに含まれる成分は卵アレルギーとは無関係
数日後、H先生からお電話がありました。
とのお返事でした。
調べてみたところ、おたふく風邪のワクチンにはニワトリの胎児細胞が使われているらしいのですが、これは卵そのものとはほぼ無関係のもの。
ということで、卵アレルギーの子供でも問題なく接種できるとのことでした。
一般的にインフルエンザワクチン程の注意は必要ない
例えば、インフルエンザの予防接種の場合は、アレルギー検査で卵の特異的IgEがスコア5-6以上、または卵を食べてアナフィラキシーになったことのある場合は皮内テストが必要とされています。
しかし、おたふく風邪ワクチンに関してはそれ程の注意は必要ないとのことです。
事実、私のかかりつけのH先生はアレルギーに対してとても慎重で、インフルエンザの予防接種のときは皮内テストを行っている他の病院で接種するように根回ししてくださいましたが、このおたふく風邪のワクチンに対しては皮内テストなどの提案などはなく、通常通り接種することができました。
ただし、卵に限らず重度のアレルギー体質の子供には、他のワクチン同様、接種前に十分な問診を行うことが必要とされています。
また、鶏肉に対しても症状が出る程のアレルギーがある場合は必ず接種前にお医者さんに相談し、接種の可否を慎重に決める必要があるようです。
まとめ
- おたふく風邪のワクチンは「卵アレルギーに関連のある」ワクチンのひとつ
- おたふく風邪ワクチンにはニワトリの胎児細胞が使われている
- ニワトリの胎児細胞は卵アレルギーとはほぼ無関係のため、卵アレルギーの子供でも接種可能
- 卵アレルギーが重度の場合でも、通常皮内テストなどの必要はないとされている
- ただし、重度のアレルギー体質、または鶏肉に対してもアレルギーが出るような場合は医師と相談の上、接種を慎重に
おたふく風邪ワクチン以外に卵アレルギーと関連のある予防接種の記事です
・麻しん風しん(MR)混合ワクチンの記事はこちら→卵アレルギーと予防接種(麻疹・風疹(MR)編)
・インフルエンザワクチンの記事はこちら→卵アレルギーと予防接種(インフルエンザ編)
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