長い間母乳をあげすぎると子供のアレルギーを引き起こすってほんと?!
長く母乳を与えることはアレルギーを誘発する?!
そんな噂の真相を探ってみました。
長い間母乳育児をするとアレルギーを引き起こすことになる?!
ちょっと前に、友人から(私にとっては)とってもショッキングなことを聞きました。
「この前、テレビかなんかで観たけど、長い間母乳をあげすぎるとアレルギーを引き起こすらしいよ」
なんですとーーーーーーーー!!!!
長い間母乳って…、
うちの息子まさにそうなんですけど!
もしかして、私が長い間母乳をあげすぎたから、息子はアレルギー体質になっちゃったの?!
そんな疑問が頭をぐるぐると回りました。
でも、生後6ヶ月までの赤ちゃんに母乳を与えることは、アトピー性皮膚炎や喘息などの予防に効果があると言われていますよね。
特に初乳にはノーガードの赤ちゃんの胃や腸にバリアを作り、アレルギーを起こしにくくするという優れた働きがあります。
(このような事実から、最近では、まだお母さんが分娩台の上にいる間に赤ちゃんに母乳を吸わせる病院も増えてきましたね。私も、看護師さんに勧められるままに、分娩台の上で息子にお乳をあげましたが、後になって「あ~、あれはアレルギー予防のためでもあったのか~」と納得しました(^^))。
でも、長期にわたって母乳を与えることはアレルギーを誘発するの?
これってどういうことでしょう…。
“母乳だけ”与えることが問題
この説について少し調べてみてわかったのですが、「母乳を長くあげすぎるとアレルギー予防に逆効果」というのはどうやら友人の誤解のようでした。
正しくは、長い間“母乳だけ”を与えられた子供がアレルギーを持つ傾向が高いということでした。
つまり、ミルクも与えず、離乳食も開始せずに“母乳だけ”で栄養を与え続けた状態を指します。
だから、母乳を大きくなるまで与えていたお母さんも安心してくださいね。
母乳を与えること自体には何も問題はありませんので。
うちの場合も母乳は長々と飲んでいましたが、離乳食の開始は生後6ヶ月ということで特別遅い開始ではなかったので、ひとまずホッとしました(^_^;)
これはフィンランドの病院の研究で分かったこと。
病院が新生児の母親200人に、できるだけ長く母乳のみの育児を継続するように依頼しました。
その結果、生後9ヶ月以上“母乳だけ”で育った子供は56%がアレルギーを持っているのに対し、2~6ヶ月間だけ母乳だけで育った子供は20%しかアレルギーを持っていなかったという結果が出たのだそう(5歳時点で調査)。
遅すぎる離乳食もアレルギーの原因になる?
この研究結果から、「人間の免疫システムには、外部の抗原と出会う最適のタイミングがあるのでは」という仮説が立てられました。
つまり、近年では早過ぎる離乳食の開始はアレルギーを誘発する可能性があると言われていましたが、遅すぎる離乳食の開始もまたアレルギーを引き起こす可能性があると言えるということなのです。
赤ちゃんは胃腸の働きがまだ未熟なので、離乳食自体は慎重に進める必要はありますが、かと言ってアレルギーがあるかもしれないからといって自己判断で遅らせすぎるのもまたよくないのかもしれません。
そう考えると、アレルギーっ子もそうでもない子も、母子手帳で推奨してある通り、離乳食の開始は生後5~6ヶ月が適切なのかもしれませんね。
しかし、これもまた可能性の話ですので、開始が早すぎたからまたは開始が遅すぎたからといって「必ず」アレルギーになるわけではありません。
現に、私の親友は出来る限り“母乳だけ”で育てようと離乳食の開始を生後10ヶ月まで遅らせましたが(上のお姉ちゃんのとき1歳であっと言う間に自然卒乳してしまって寂しかったという思いからだそうです)、その子は特にアレルギーは何も持っていません。
アレルギーの原因は遺伝や体質、環境など様々なことが要因として考えられますので、この説はひとつの参考として考えればいいのではないかなと思います(^^)
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