どんな布団を選べばいいの?【ダニ対策の寝具の選び方】
ダニ(ハウスダスト)アレルギーの症状改善には、お布団を清潔に保つことが大事だと言われています。
でも、そもそもどんなお布団を選べばいいのでしょうか?
ダニ(ハウスダスト)アレルギーの子供に適したお布団の選び方を解説します。
ダニやハウスダストが寄り付きにくいお布団選びを
ダニ(ハウスダスト)アレルギーの症状改善のためには、布団のお手入れがとても重要です。それと同時に、お布団の選び方にもまた大切なポイントがいくつかあります。
ダニ(ハウスダスト)アレルギーのお子さんのお布団選びのポイントは簡単に言えば、
- ダニが寄りつきにくいもの
- ハウスダストが付きにくいもの
- 丸洗いしやすいもの
を選ぶということです。
では、具体的にはどのような素材の布団を選べばいいか以下で見ていきましょう。
どんな素材のお布団を選べばいい?
敷布団にしても掛け布団にしても色んな素材のお布団がありますよね。
一般的に日本では、綿(木棉)、化学繊維(ポリエステルなど)、羊毛、羽毛、この4つが主に布団の素材として使用されることが多くなっています。
(あなたのお家のお布団も恐らく上記4つのいずれかのお布団を使用されているのではないでしょうか^^)
では、この4つの中ではどれがダニ(ハウスダスト)アレルギーの子供に向いてると思いますか?
息子のダニ(ハウスダスト)アレルギーが初めて発覚した時、小児アレルギー科の先生から「お布団の選び方」についてアドバイスを頂いたのですが、その時、こう言われていました。
綿か化繊(化学繊維)のお布団がおすすめですよ
当時私は、息子と私が一緒に寝るためのダブルの羽毛布団をちょうど買ったばかりだったんので(しかも結構高いやつ・・・笑)、この話を聞いた瞬間、ガーーーンΣ( ̄ロ ̄lll)と来たのを覚えていますw
とはいえ、どの素材にも一長一短ある
しかし、実際に自分でお布団について調べてみると、アレルギーっ子のお布団選びについては色んな意見があるんですよね…。
というのも、この4つの素材にはアレルギー対策の面から見て、それぞれ一長一短あるからなんです。
以下、こららの素材別の特徴を"アレルギー対策の面"から見てみました。
綿、化繊、羊毛、羽毛、アレルギー対策の面から見たそれぞれの特徴
綿(木綿)布団
木棉わたは湿度があるため、ダニが繁殖しやすい環境を作り出しやすいと言えるでしょう。
ですので、洗濯をきちんとすることを欠かさないことが大切です。
木棉が中綿として使われている布団ではなく、毛布の場合は洗濯機で簡単にザブザブと洗えるのでお勧めです。
あと、これはアレルギーの観点からではありませんが、綿のかけ布団はかなり重みがあるため、お子さんによっては嫌がったり、寝ている間に布団を蹴っ飛ばしたりする可能性もあります(;´Д`A
綿素材はどちらかといえば敷き布団に向いているかもしれません。
羊毛布団
羊毛布団は文字通り羊の毛を使っています。
そのためニオイを発することがあり、その臭いにダニが寄って来やすいと言われています。
また、羊毛布団に対して動物性繊維アレルギーを起こす方もいらっしゃるので、その点も注意が必要です。
羽毛布団
ガチョウやアヒルなどの羽毛が原料です。
羊毛布団同様、臭いでダニが寄って来やすく、動物性繊維アレルギーを引き起こす可能性もあります。
しかし、羽が外に出ないように側生地が高密度になっているため、布団の中面にダニが入り込むことが少ないという良い面もあります。ただし、表面にはダニは付きますので、布団カバーをこまめに洗ったり、お布団の表面にまめに掃除機をかけることで対策が可能です。
化学繊維
家庭で選択しても縮みなどの問題が起こりにくいため、頻繁に丸洗いがすることが可能です。
比較的カラッとしていて湿度が少なく、ダニが好む環境ではありません。この点では非常にアレルギーの人向きと言えます。
ただ、静電気を起こしやすく、静電気がホコリを吸い寄せてしまうというデメリットがあります。
化学繊維はアトピーがひどくなる子もいますので、化学繊維の服などで肌が荒れるお子さんは注意です。
性質面以外では、他の3つの素材の布団に比べて安価なので、買い替えがしやすいという利点もあります(*゚∪^☆)v
実は、羽毛・羊毛よりは綿の方が「マシ」という程度
こうやってそれぞれの特徴を見てみると、アレルギー対策の面から見ても、綿や化繊の布団にもデメリットは結構あるし、逆に小児科の先生にダメと言われた羽毛布団にも良い面もあるわけです…。
アレルギー持ちのママとしては、
じゃあ、結局、本当のところはどれがいいの?
と言いたくなってしまいますよね。
そこで、今度は、お布団のプロであるお布団屋さんに「本当のところはどれがアレルギー対策にむいているのか」を聞いてみることにしました。
お布団屋さんからはこんな答えが・・・。
病院の先生もそういう意味で言われたのではないでしょうか?
綿や化繊の布団に変えただけでダニアレルギーが劇的に治るわけでもないし、羽毛や羊毛を使ったからと言って必ずダニアレルギーが悪化するわけではありません。
要は、どの素材の布団を選ぶにしてもお手入れをして清潔な状態を保ってあげることが大切です
なるほど・・・。
実は、先ほどの小児アレルギー科の先生との会話の中で、
と聞いたときも、
あくまで、化繊や綿の方がアレルギーの子には向いているというだけで・・・。
一番大切なことはどんな布団を使っている場合でも、とにかくいつも清潔にしてあげているということです
と答えられていたのをすっかり忘れていました・・・^^;
「羽布団=ダメ」だと勘違いして、他の話が頭から飛んでいましたが、結局こちらの主張もふとん屋さんと同じですね・・・
買い替えることも大切だけど、一番はやっぱりお手入れ
わが家の場合、息子が一人で寝ている間に使っているのは化学繊維のお布団です。
しかし、私と添い寝するときはいまだに羽毛ふとんを使っています・・・。
子供のアレルギー症状を少しでも改善してあげたいのは親として当然の気持ちです。
今は「アレルギー対応布団」なるものもたくさん販売されているので、うちも買い替えてあげたい気持ちはやまやまなんですが、全部買い替えるとなるとそれなりの、いえかなりのお値段に・・・(´∇`;)
ですので、その分今使っているお手入れを頑張って、息子が使う布団を清潔な状態に保つことで乗り切ろうと思っています*’v`)ノ
おわりに
うちと同じくダニ(ハウスダスト)アレルギーのお子さんを持つママ・パパさんの中にも、「今すぐにお布団の買い替えができない!どうしよう・・・」と悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。(実際、私は結構悩みましたので・笑)
でも、あまり神経質になりすぎずに、当面は定期的なお手入れで補っていくということを検討されてみてもいいかもしれません。
確かにアレルギー対策を施してあるお布団は確かに一般的に売られているものよりも良いものが多いので、「重いアレルギー持ち」または「家計に余裕がある」ということであれば是非検討されるべきだと思います。
しかし、アレルギー対応の寝具を購入したとしても、ずっとお手入れをせずに使用していてはその効果は半減してしまうでしょう・・・。
個人的には、こういったグッズを沢山購入するよりも、むしろ、とにかくお部屋や普段使うものをなるべくきれいに保つということを習慣づけた方が、ダニアレルギー(ハウスダストアレルギー)には効果的なのでは?というのが私の意見です。
アレルギー持ちの子供を持つパパ・ママにとって、こういった悩みが尽きることはありませんが、「今自分ができることをやる」というポジティブな気持ちでこの生活を楽しんでいけたらいいですね^^
こちらもおすすめです
ダニ(ハウスダスト)アレルギー対策としてのお布団のお手入れについての記事も書いていますので、よろしければ参考にされてみてください♪
→布団を干すだけではダメ!!ダニの除去は干した後のケアが重要です
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